体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

右上腹部痛や背部痛の原因は胆石の可能性大!

右上腹部痛や背部痛の原因は胆石の可能性大!右上腹部痛や背部痛が襲って来る原因として、まず「胆石」を疑う必要があります。胆石は、肝臓で作られる胆汁の成分が胆のうの中で固まり、結石を作る病気です。食の欧米化や高齢化が進んだことで、この病気を持つ人が増え続けています。日本人の人口の約15%程度が、その保有者と考えられており、年齢を重ねるごとに保有率も高くなっています。突然、みぞおちから右上腹部にかけて鋭い痛みが現れ、右の背部痛や肩にも放散痛が現れるのが特徴です。しかしながら、胆石保有者であっても一生症状が現れない人も多く、その約3分の2は「無症候性胆石症(サイレントストーン)」と呼ばれています。右上腹部痛などの症状が現れない限り、肝機能障害や急性膵炎などの合併症が出る心配も少ないため、人間ドックや健康診断などで胆石が見つかっても、普通は経過観察という形で様子を見ることになります。

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右上腹部や背部痛が起こる原因

胆石によって右上腹部痛や背部痛が起こるメカニズムを理解するには、まず「胆道」の仕組みを知る必要があります。胆石の元になる胆汁は肝臓内で作られ、胆管を通って肝臓のすぐ下に位置する胆のうに一時的に貯蔵されます。胆のうでは胆汁を約8倍まで濃縮し、私たちが食事で脂肪を摂取することをきっかけとして胆のう収縮が起こり、十二指腸へ胆汁を送り出します。脂肪を分解するには必ず胆汁が必要というわけです。その成分は主に胆汁酸やコレステロール、ビリルビン(胆汁色素)で、このコレステロールが胆のう内で固まることによってできるコレステロール結石が、全体の約7割を占めています。他にも、ビリルビンカルシウム結石、黒色石などが作られることがあります。

 

胆汁は普通、胆のう収縮によって押し出され、総胆管を通って十二指腸へと流れて行きますが、同時に胆石も一緒に押し出されると、胆のうの出口を塞いだり、総胆管などに詰まってしまうため、胆汁の流れを止めてしまいます。結果、内圧が高まって激しい痛みを引き起こすことになります。この病気の典型的な症状は「疝痛」と呼ばれるもので、みぞおちの痛みや右上腹部痛が発作として現れますが、むしろ背部痛や肩の痛みの方が強く現れることもあります。また、激しく痛んだり、軽くなったりを繰り返すのも特徴です。食後数時間後に発作がおこることも多く、脂肪を含んだ食事によって胆のう収縮が起こり、その際、胆汁とともに胆石が移動して胆道に詰まりを起こしている証拠ともいえます。一時的に詰まりが解消されれば、嘘のように発作が治まりますが、原因自体は解消されていませんので、同じことを繰り返すことも多くなります。

 

胆石による痛み以外の症状

右上腹部痛や背部痛などの疝痛発作が出ると、寒気や冷や汗、吐き気、嘔吐などの症状が現れることもあります。それだけ激しい痛みという証拠でもありますが、鈍痛程度やなんとなく張りを感じる程度の比較的軽いケースも多いものです。また、胆石によって胆汁の流れが完全に塞がれてしまうと、行き場をなくした胆汁は肝臓へ逆流して、ビリルビンが血液中に流れ込みます。血液中のビリルビン量が増えると、眼球結膜(白目の部分)や皮膚の色を黄色に染めてしまう、いわゆる「黄疸」という現象が起こります。元々胆汁は排泄物としての役割も持ち、ビリルビンは私たちの便を黄褐色に染める成分であるため当然の結果ともいえます。

 

急性胆嚢炎や胆管炎の危険性も

胆石による疝痛発作は通常1~2時間で治まります。しかし、痛みが長引けば長引くほど細菌感染を起こしやすくなり、そうなると39度を超える高熱が出て、急性の胆のう炎や胆管炎を発症している可能性が高くなります。早急に処置しなければ、胆のうの壁が壊死して穴が空き、胆汁が腹腔内に漏れてしまいますので、腹膜炎を起こして命の危険にさらされます。また、胆管炎を起こすと肝臓にも悪影響を及ぼし、敗血症に発展するリスクも高まります。激しい右上腹部痛が襲ってきたり、背部痛や肩への放散痛がある場合は、そのまま放置せずに必ず医師に相談して下さい。黄疸は、皮膚の色を染めるビリルビン量の半分以下で、眼球結膜の色を黄色に染めてしまうため、まず目に異常が出ていないかをチェックして下さい。

右上腹部痛を放置すれば急性胆のう炎の危険性も!?

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