体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

咳や痰が止まらない原因はタバコによるCOPDの疑いも!?

咳や痰が止まらない原因はタバコによるCOPDの疑いも!?咳や痰が止まらない原因として「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」という病気が挙げられます。日本でも最近耳にするようなになったこの病気は「タバコ病」などとも呼ばれ、患者さんのほとんどが長年に渡るヘビースモーカーです。喫煙者の約15%が発症するとされ、男性より女性患者の増加が目立ち、40歳を超える頃から増えてくるという傾向があります。COPDという病名が誕生したのは2011年のことで、肺が広く破壊される「肺気腫」と常に痰が絡む「慢性気管支炎」の両方を併せ持つ患者さんが非常に多く、明確に境界線を引くことが難しいため、その両者を併せた病名としてWHO(世界保健機関)が提言したものです。肺の中に有害な煙や微粒子が継続して入って来ることで、細い気管支や肺胞などに慢性の炎症が起こり、結果として「気流閉塞」と呼ばれる空気の通過障害がおきてしまいます。喫煙者で咳や痰が止まらいという人は、まず疑ってみることです。

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咳や痰が止まらない場合は軽視できない!

COPDの初期症状としては「咳が出る」「痰が絡む」など、風邪などでも見られるごくありふれたものです。「ちょっと喉の調子が悪い」「タバコを吸っているから仕方のないこと」などと軽く見られたり、風邪と思い込んで市販薬を服用する人も多いです。しかし、長年に渡る喫煙者(現在禁煙中を含む)や同居者にヘビースモーカーがいる人、職場でも似た環境にある人、仕事上粉塵や有害ガスを吸い続けて来た人などの場合、40歳以上であれば軽視することはできません。健康な人であれば、風邪のとき以外に咳や痰が止まらないということはまず有り得ませんし、風邪は軽度のCOPDを一時的に増悪(悪化)させることでも知られています。とくに冬場に悪化しやすい特徴があるため、要注意となります。また、気管支喘息と重複することが多いCOPDでは、一時的に喘息のような「ヒューヒュー、ゼーぜー」といった喘鳴が出ることもあり、気管閉塞がすでに起こっている可能性があります。

 

息切れは増悪のサイン!

この病気で最も苦痛になるのが「息切れ」だといわれています。安静時にはほとんど自覚することはありませんが、平地で急ぎ足をしたり、軽い坂道や階段を上るだけで息切れが目立つようになります。重度になると、外出することもできず、家で安静にしているしかなくなることも珍しくありません。体を動かさないようになることで、筋肉の萎縮が進み、下半身の筋力も低下して日常生活に大きな支障を来してしまいます。めまい、ふらつき、上半身の筋力も衰えて来ると、寝たきりになってしまいます。食欲減退、摂食不良、消費エネルギーの著しい増加、酸素不足などが募って体重も減ってしまうようです。血液中の酸素の量が減る「低酸素血症」を起こすと、息切れや疲れやすさはさらに増加し、睡眠中にも起こることで、夜熟睡することすらできなくなります。咳や痰が止まらないと訴えた時に治療を開始しないと、病気がゆっくりと進行して全身に影響してしまうのが、COPDという病気の恐ろしいところです。

 

タバコには、ニコチン、タール、一酸化炭素をはじめ、200~300種類もの有害物質が含まれていますので、長期の喫煙によって肺や気管支にダメージを与え、咳や痰が日常的に継続している人も少なくありません。症状の重さには個人差がありますが、治療には禁煙が必須となるでしょう。また、副流煙は喫煙者本人が口から吸う煙よりも毒性が強いものです。家や職場での受動喫煙には十分注意しましょう。

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