体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

右上腹部痛の原因が急性胆のう炎という危険性も!?

右上腹部痛の原因が急性胆のう炎という危険性も!?右上腹部痛の原因として「急性胆のう炎」を発症している疑いがあります。この病気の90~95%は胆のうにできる結石(胆石)によって引き起こされます。胆のうとは、肝臓のすぐ下に張り付くように存在する袋状の臓器で、主な役割は、肝臓内で作られた胆汁を一時的に貯蔵・濃縮し、総胆管を経由して十二指腸へ送り出すことです。しかし、胆のう内で作られた結石(主にコレステロール結石)が、この臓器の出口や総胆管につながる細い管に詰まってしまうことがあります。行き場を失った胆汁は、胆のうに充満して膨れ上がり、激しい右上腹部痛(疝痛発作)や背部痛、右肩痛を引き起こす原因となります。ここまでは「胆石症の症状」で、詰まりが解消されれば嘘のように症状も治まりますが、この疝痛発作に引き続き起こり得るのが、腸から上がって来た細菌の感染による急性胆のう炎ということになります。

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右上腹部痛が長く続くほど発症している可能性が!

急性胆のう炎は、ほとんどの場合、胆石による疝痛発作に引き続いて起こります。激しい右上腹部痛などが2~3時間も続くようなら、すでに発症している可能性が高くなります。胆汁の流れが滞ることで、腸から逆行して来た大腸菌、緑膿菌、腸球菌などが胆のう内に入り、増殖して炎症を悪化させてしまいます。また、十二指腸への経路である総胆管に胆石が詰まり、先に「急性胆管炎」を起こした場合も、結果として胆のうにまで炎症が及ぶことも多くなります。特に高齢者や糖尿病患者のほか、39度近い発熱などを伴えば、重症化して胆のう壁が壊死して、命に関わる危険性を秘めています。

 

右上腹部痛は食後に襲って来る!

食後、胃で消化された食べ物(とくに脂肪分)が十二指腸へ送られると、コレシストキニンというホルモンが分泌され、その刺激によって胆のう収縮が起こり、胆汁が押し出される仕組みになっています。胆汁自体は消化酵素ではありませんが、膵臓から分泌されるリパーゼという消化酵素の働きを助ける役割を持ち、脂肪の分解に必要な「界面活性剤」と表現されます。従って、食後1~2時間経過すると胆汁の分泌も多くなるため、突然激しい右上腹部痛が襲って来るのが胆石の特徴です。急性胆のう炎に発展すると、細菌感染による炎症のため、微熱程度だったものが急激に高熱に変化して行きます。同時に、悪寒、冷や汗、吐き気なども伴います。そのまま進行すると、発作が右上腹部痛のみに限定され、激痛も鈍痛に変化して行くことがあります。もちろん、これは悪化の一変化に過ぎません。
 

重症化すると最終的には!?

炎症が進んで胆のう壁が壊死する「急性壊死性胆のう炎」に発展すると、その壁に穿孔が起こり、細菌を含んだ胆汁が漏れ出します。すると、周囲への組織にまで炎症が広がって化膿してしまう「胆のう周囲膿瘍」は避けられない状況です。さらに腹膜に広がって「胆汁性腹膜炎」を起こせば、急性の循環不全に至り、心臓や肺、肝臓、腎臓などの機能が障害を受けるため、重篤な状態となってしまいます。日本人の約15%は胆石保有者とされ、いつ発作が出てもおかしくない人も多いかと思います。急激な右上腹部痛は「命取り」になることを把握しておく必要があるでしょう。

右上腹部痛・背部痛は胆石!?

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