体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

昼間や仕事中にいつも眠いのは睡眠時無呼吸症候群の疑いも!

昼間や仕事中に眠い

昼間や仕事中にいつも眠いのは睡眠時無呼吸症候群の疑いも!昼間や仕事中にいつも眠いということはありませんか。もしかしたらそれは病気かもしれません。大事な会議中なのに、どうしようもない睡魔に襲われて失態を演じる人も多く、「睡眠時無呼吸症候群」の症状という可能性も大いにあるようです。夜間に快適に眠れていれば、昼間や大事な仕事中に眠いということはあっても、それが「いつも」ということには繋がりにくいと思われます。

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睡眠時無呼吸症候群では、「無呼吸」や「低呼吸」が原因となって、たびたび脳内が覚醒に近い状態になりますが、本人は完全に覚醒することは少ないですし、「眠れていない」という自覚も乏しい状態です。昼間にいつも眠いという症状があったり、大事な仕事中なのに極度の眠気を伴うことが目立つようになっても、自分ではその原因に一切気づかないことも珍しくありません。睡眠時の呼吸障害には様々なものがありますが、今回はとくに「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」について詳しくご紹介します。

 

目次

昼間や仕事中にいつも眠いのは「いびき」のせい?

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の一番の特徴は、隣で寝ている人が目を覚ましてしまうほどの大きな「いびき」です。それでも本人には自覚がほとんどありませんので、指摘されて初めて気づくことも多く、とくに一人暮らしの場合は、自分で気づくことは難しくなります。

 

睡眠時の無呼吸とは、体が呼吸努力をしているにもかかわらず、のどから上の部分の上気道が塞がってしまうため、お腹は膨らみますが、鼻からの気流は完全に止まっている状態です。10秒以上呼吸が止まっていれば、無呼吸という呼び方をします。また、息はしていていも換気量が半分以下に低下した状態が10秒続けば、低呼吸と呼ばれています。この無呼吸と低呼吸が1時間に5回以上あっても、「日中の極度の眠気」がなければ、この症候名を使うことはありませんが、昼間や仕事中にいつも眠いという場合は、自覚があるということなので、この病気を疑う必要があるのです。ただし、昼間の眠気にかかわらず、1時間に15回以上ある場合はこの診断名が下ることになります。30回以上あれば、かなりの重症です。

 

無呼吸や低呼吸といびきの関係は?

この病気は中高年の男性、とくに肥満の人に多いという傾向があります。人間は仰向けに寝た状態だと、「舌根」という舌の付け根の部分や「軟口蓋」が自然にのどの奥に落ち込んで行きます。そのため気道を塞いでしまうのです。ただし、覚醒した状態であれば、周囲の筋肉が緊張を保った状態なので気道は確保されていますが、睡眠中の場合は、その筋肉も緩んでしまうため、完全に閉塞されてしまいます。しかし、この状態が10秒も続けば、酸欠状態に陥ってしまうため、脳があわてて「呼吸しなさい」と信号を送ることになり、その際、ガーッという大きな音を立てて、息を大きく吸い込むことで、かろうじて窒息を免れることができています。

 

低酸素血症に陥れば、いちいち脳が瞬間的に覚醒する必要があるため、起きた時の熟睡感はほとんど得られず、昼間にいつも眠いという困った症状が現れて来るのです。仕事上のミスならまだしも、居眠り運転で通学中の児童の列に突っ込んでしまうという例も、最近ではとくに多いニュースですね。

 

昼間や仕事中にいつも眠い人は要チェック!

睡眠時無呼吸症候群の場合、いくつかの発症しやすい誘因があるとされています。もともと気道の狭い人や、舌が大きいという人も見受けられますが、やはり最も気になるのが肥満体型です。首周りに脂肪がついたり、舌が肥大する傾向にあるため、一番の誘因といって良いかと思います。また、アルコール好きの人は寝ている間に筋肉が緩みやすくなるため、無呼吸やいびきの原因となります。喫煙者の場合、のどの粘膜が腫れやすいので、気道が狭くなる傾向もありますが、そもそもタバコには呼吸に悪影響を及ぼす有害成分も非常に多く含まれています。その他、鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気を持っている人も要注意となります。

 

睡眠時に呼吸が止まることは、ある意味命の危険にもさらされていることにも繋がります。心筋梗塞や心不全、高血圧、糖尿病の他、脳の血管障害の引き金になる恐れもあるため、昼間の眠気が過度の場合は、一度専門医の診察を受けておくことも大切です。疲労感もずっと継続して体にのしかかって来ますので、仕事上のミスにより、会社での立場にも影響します。放置しないよう努めて下さい。

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