体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

突然の腹痛が起こる原因について・救急車を呼ぶポイントは?

突然の腹痛 原因

突然の腹痛が起こる原因について・救急車を呼ぶポイントは?「腹痛」は誰にでも起こり得る一般的な症状で、その原因も「食べ過ぎ」や「冷たいもののとり過ぎ」「便秘」「風邪」など様々で、その多くは心配する必要はありません。しかし、突然の腹痛が現れた場合、時に重い病気が原因となっていることも考えられます。

 

とくに「症状が悪化する」「症状が長引く」「他にも異常が見られる」などの際には、救急車のお世話になる必要性も出てきます。中には緊急手術を要するものもあるため、突然の腹痛が襲って来る病気について少し詳しくなっておくことも大切です。

 

もちろん診断については医師に任せるのが絶対条件となりますが、「痛む場所」や「どんな痛み」かを知っておくだけでも、ある程度の原因を推測することができます。適切な処置をするための目安となりますので、知っておいて損はありません。

 

突然の腹痛の原因となる病気

腹部とは「肋骨の下から脚の付け根あたりまで」の部分を指す言葉ですが、「へその周辺」「心窩部」「左右の季肋部」「左右の下腹部」「腹部全体」など、もう少し細かく分けて見て行きましょう。
 

・へその周辺
腹痛で最も多い部位とされ、「食べ過ぎ」や「便秘」などでも痛みます。突然の腹痛で注目すべきは「消化不良」「急性腸炎」「食中毒」などが挙げられます。ちなみに食中毒が最も多い季節は冬になります。主に二枚貝を食べて苦しみ出す人が増える時期です。
 
・心窩部(みぞおち付近)
2番目に多い部位で、「急性胃炎」「急性膵炎」「胃・十二指腸潰瘍」などが主です。人間の「三大痛」には諸説ありますが、急性膵炎が含まれている場合もあるほど、激痛を伴います。

もともと膵臓は胃のうしろに隠れるように存在しているため、背中や腰に痛みが及ぶことも多くなります。また、膵臓は消化酵素を分泌する器官でもあるため、食後1~3時間くらいで突然の腹痛が襲って来ます。
 
・右季肋部(右肋骨の下付近)
「胆石症」「急性胆のう炎・胆管炎」「急性肝炎」「右腎盂腎炎」などが挙げられます。主に、胆のうで作られる「コレステロール結石(胆石)」が胆汁の通路を塞ぐことで、急性の胆のう炎や胆管炎を同時に引き起こすケースが多くなります。

また、急性肝炎は風邪の症状に酷似しているため要注意です。「慢性肝炎」に移行すると「肝硬変」の原因となります。腎盂腎炎は腎臓の中心部に細菌感染による炎症が起こるもので、膀胱や尿管などの尿路をさかのぼって細菌が上がって来ることで発症します。腰などを叩くと飛び上がるくらい痛みが強い場合があります。
 
・左季肋部(左肋骨の下付近)
「左腎盂腎炎」「結腸憩室炎」などが主です。結腸憩室とは、大腸の一部である「結腸(上行・横行・下行・S状)」などの内壁の一部が外に飛び出すようにしてできた袋状の病変です。左側の腹痛であれば、上行結腸は該当しません。
 
・右下腹部
「急性虫垂炎」「腸重積」「右尿管結石」「右鼠径ヘルニア嵌頓」「右卵巣嚢腫茎念転」「右付属器炎」などが主です。最もよく知られているのが急性虫垂炎で、俗に「盲腸」と呼ばれている病気です。腹痛が次第に下の方へ移動するのも特徴で、放っておくと破裂して「腹膜炎」を起こすこともあります。

腸重積は腸の中に腸が入り込み、二重三重に重なり合う病気で、最悪の場合、腸の血液循環が障害され、壊死に繋がります。また、女性は卵巣の茎部がねじれてしまう茎念転を起こし、激痛を伴うこともあります。鼠径ヘルニア嵌頓は、いわゆる「脱腸」と呼ばれるもので、腸が腹腔内に飛び出して、太ももの付け根を見ると膨らんでいます。
 
・左下腹部
「結腸憩室炎」「左尿管結石」「左鼠径ヘルニア嵌頓」「左卵巣嚢腫茎捻転」「左付属器炎」「S状結腸軸茎念転」などが挙げられます。尿管結石も「三大痛」の1つに挙げられるほどの痛みを伴います。

女性の場合、左右に関わらず「子宮内膜症」によるダグラス窩や腹膜への癒着、または「卵巣出血」も、突然の腹痛の原因となるケースがあります。
 

・腹部全体
「穿孔性腹膜炎」「急性膵炎」「腸閉塞(イレウス)」「破裂性腹部大動脈瘤」「腸間膜血管閉鎖症」「子宮外妊娠破裂」など、突然の腹痛が腹部全体に及ぶ場合、重篤な病気の可能性があります。

穿孔性腹膜炎とは、胃や腸に孔があき、腹腔内に食べたものが漏れ出して激痛を伴います。また、腹部の大動脈が破裂して大出血を起こすのが破裂性腹部大動脈瘤です。その他、大腸に関する病気は非常に多く、大腸がんなどで腸閉塞が起きた場合などは、緊急手術が必要となります。

 
突然の腹痛 原因
 

突然の腹痛にどう対処する?

突然の腹痛が起こった場合、本人あるいは周囲の人が救急車を呼ぶ必要も出てきます。目安としては、急激に血圧が低下する「ショック症状」が起きて、顔面蒼白になったり、脂汗が滝のように流れるような状態であれば、非常に危険です。とくに腹腔内に大出血を起こすとショック症状が見られ、「腹膜炎」から「肺血症」に繋がる場合があります。

 

また、腹部が板のように硬くなる「板状硬」も迅速な処置を必要とします。虫垂炎が破裂して腹膜炎を起こした際などに見られます。その他、激しい腹痛が30分以上も持続する時や、どんどん悪化している様子があれば、すぐに救急車を呼んで下さい。とくに出血が続く間などは痛みが治まることはありません。まれに「心筋梗塞」「狭心症」などの心臓疾患でも突然の腹痛が起こるため、その点も注意しておきましょう。

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