体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

胃もたれと胸焼けの原因・機能性胃腸症の解消法とは!?

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胃もたれと胸焼けの原因・機能性胃腸症の解消法とは!?「胃もたれ」「胸焼け」は、食後に多くの人が経験している症状ですが、実際に医療機関で内視鏡検査を行っても、原因がはっきりしないことが半数以上を占めています。市販の胃腸薬で解消を服用しても、一時的に解消することはできても、慢性的な症状に悩んでいる人も多いといわれています。そこで、胃もたれや胸焼けの主な原因である「機能性胃腸症」の解消をテーマに詳しくご紹介します。

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胃もたれや胸焼けの原因・機能性胃腸症とは?

機能性胃腸症とは、消化管である胃や腸に「器質性異常」が一切見られないのに、胃腸本来の機能が低下している状態を示す診断名です。主に胃もたれや胸焼けをはじめ、膨満感やむかつき、心窩部(みぞおち)の痛みなど、とくに胃の「ぜん動運動」「消化不良」「胃酸過多」に関した症状を訴えることが多いです。

 

胃は私たちが思っているより非常にデリケートな臓器で、炎症や潰瘍、がんなどがなくても、様々な「機能性異常」が起こり得ることが解明されています。また、その働きが低下することで、十二指腸・小腸・大腸という下部消化管に起こる悪影響も心配されます。

 

以前は、何かしらの器質性異常が見当たらない場合、胃痛なら「胃けいれん」、胃もたれなら「胃下垂」「胃アトニー」、胸焼けなら「胃酸過多」などと診断され、薬も似通ったものが処方されていましたが、現在ではその原因や症状のタイプごとに処方薬も異なって来ています。

 
胃もたれ 胸焼け
 

胃本来の働きとは?

胃は、口から肛門までの全長約9メートルほどの「消化管」の一部ですので、まず大まかな消化管全体の働きについてご紹介します。

 

・消化管の働き
口から入った食べ物は、食道のぜん動運動によって胃に入り、ここで消化されて十二指腸へ送られ、さらに消化されます。ただし、胃で脂肪を分解することはできないため、膵臓から分泌される消化酵素の「リパーゼ」や、その働きを助ける「胆汁」が胆のうから分泌され、十二指腸へ同時に排出されて、そこで消化されます。ですから、油物を一度にたくさん食べると、胃もたれの原因となります。

 

また、小腸では、主に栄養の大部分が吸収され、大腸では水分やミネラルが吸収され、残りかすを便として形成し、肛門から排出しています。

 

・胃の働き
胃は伸び縮みができる大きな袋状の臓器で、その容量は成人男性で約1400cc、女性で約1200ccほどとされています。まず1つ目の働きは食べ物を一時的にためておき、強い酸性の胃液によってドロドロの粥状に消化します。2つ目は筋肉の収縮による「ぜん動運動」で内容物を少しずつ十二指腸へ送ります。
 
胃もたれ
胃もたれ・吐き気の原因は慢性胃炎?

 

機能性胃腸症のタイプ

胃もたれや胸焼けを起こす原因には個人差がありますが、機能性胃腸症では、主な症状によって下記の3つのタイプに分類され、その症状に合った解消法を探して行きます。

 

●運動不全型
主に胃もたれが強く出るタイプで、むかつきや膨満感などを伴うこともあります。ぜん動運動が低下することで、食べ物をスムーズに十二指腸へ送ることができません。このタイプの人には肥満気味の人が多く、食べ過ぎによるぜん動運動の機能低下が問題です。

 

また、過剰なストレスが原因となって自律神経を乱し、同じような機能低下を招くことも考えられます。治療には「胃運動機能改善薬」が用いられます。

 

●逆流症状型
主に胸焼けが起こるタイプで、原因は胃液が食道の方へ逆流することです(逆流性食道炎)。「胃のぜん動運動機能低下」「胃酸過多」もありますが、加齢によって食道と胃の境目にある「下部食道括約筋」の緩みが問題となることも多いです。とくに高齢の女性で、背中が丸くなった人に多いという特徴があります。

 

また、通常、下部食道括約筋は外側から横隔膜で圧迫されている状態ですが、その位置にズレが生じる「食道裂孔ヘルニア」の人にも逆流症状が多くなります。治療には「胃運動機能改善薬」と「胃酸分泌抑制薬」の併用が必要です。

胸焼け・げっぷが続く原因は?

 

●潰瘍症状型
こちらは胃の痛みが強く出るタイプで、胃潰瘍に似た症状が出ますが、もちろん潰瘍は見当たりません。空腹時にみぞおちの鈍痛を感じることが多く、胃酸の分泌が多過ぎるのが問題です。お肉や香辛料、コーヒー(カフェイン入り)、甘いお菓子などを控え目にすると症状が解消される場合もあります。

 

また、過度のストレスが胃酸過多に繋がるため、適度な運動などを取り入れてストレス解消を図ります。治療には「胃酸分泌抑制薬」を用います。

 
胃もたれ 胸焼け 解消
 

胃もたれと胸焼けの解消法

薬を服用して一時的に症状が改善されても、同じような食生活や生活習慣を続けていれば、根本的な解決にはなりません。1日3度の食事を規則的にとり、食後30~60分は体を休めて消化を促すことが大切です。ただし、胃液の逆流を防ぐため、横にならないように注意して下さい。

 

食べ過ぎると胃の蠕動運動が低下しますし、早食いは胃に空気を一緒に取り込むため、げっぷや胸焼けの原因となります。少なくとも胃もたれや胸焼けがある間は、消化の良い白身魚や大豆などのタンパク質を中心とした食事が必要です。脂質の多いお肉や甘い物、脂っこい食事も控えましょう。

 

その他、ストレスを上手に解消できず、つい食べ過ぎたり、体調を崩してしまう場合は、心療内科を受診して「抗不安薬」などの処方が必要かもしれません。

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