体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

蜂に刺されたらどうする?知っておきたい応急処置と予防法!

蜂に刺されたら

蜂に刺されたらどうする?知っておきたい応急処置と予防法!もしも蜂に刺されたら、どんな応急処置を行いますか?キャンプやハイキングに出かけた野山で、もしくは、都市部の公園や自宅の庭でも、蜂に襲われる危険性は十分にあるものです。蜂には元来、人間を襲う習性はありませんが、迂闊に巣に近づくと卵や幼虫を守ろうとして、近づいて来た他の生き物を攻撃して来ることがあります。

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また、刺されたことで悲鳴を挙げたり、全速力で逃げようとすると、集団で追い打ちをかけるように襲って来ることも珍しくありません。蜂一匹に刺されたということは、必ず近くに巣があり、その仲間が緊急事態に備えていることを忘れてはいけません。

 

蜂の毒そのものには人間を死に至らしめるような強さはありませんが、ごくまれに毒に対する過度な「アレルギー反応」が起きて死亡することもあります。今では、子どもの「食物アレルギー」などによって「アナフィラキシーショック」という言葉もよく耳にするようになりましたが、蜂に刺されたら的確な応急処置を行い、過度なアレルギー反応に対応する必要も出てきます。

 

そこで、知っておきたい「蜂刺症」の基礎知識をまとめてみました。応急処置とともに蜂の習性など、参考にしていだけたら幸いです。

 

蜂に刺されたら?・応急処置の前に!

蜂に刺されたら、何はともあれ、その場を離れる必要があります。刺した蜂が、仲間に攻撃の合図(警戒フェロモン)を出すため、その場にとどまっていると数十匹から数百匹ほどの蜂に襲われる危険性があるためです。

 
蜂の巣
 
蜂に刺された際に大声を出したり、一目散に逃げようとすると、さらに攻撃の手を強める習性があるため、なるべく低い姿勢を取り、後ろ足でゆっくりと離れるようにして下さい。50~100m程離れると安全ですが、できれば自分が刺された地点や巣が見えない位置まで避難するのが望ましいといえます。

 

そこで安全を確保したら応急処置を行って下さい。主に注意が必要なのは「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の3種類のグループです。スズメバチとアシナガバチは主に夏に、ミツバチは一年中注意する必要があります。

 

・スズメバチのグループ
比較的大型で、最も凶暴性が高いといわれています。「オオスズメバチ」や「キイロスズメバチ」をはじめ、日本には15種以上が生息。8~9月に巣が最大になり、蜂の数が増える時期です。大きくて球形の巣に近づくと、大顎でカチカチと警戒音を立て、威嚇する習性もあります。

 

蜂の中では最も毒が強く、アナフィラキシーショックに繋がりやすい傾向があるため、的確な判断と応急処置が求められます。

 
蜂に刺されたら スズメバチ
 
・アシナガバチのグループ
比較的大人しい蜂といわれていますが、住宅街でよく見かける傾向もあり、巣に近づいて刺激してしまうことも。「セグロアシナガバチ」「キアシナガバチ」など、日本には11種が生息。住宅街では「コアシナガバチ」に刺されるケーズが目立ちます。

 

8~9月に巣が最大となり、蜂の数も増えます。お椀を逆さにしたような形の巣を形成し、草むらの中など、見えにくい所に巣を作る傾向も。

 
蜂に刺されたら アシナガバチ
 
・ミツバチのグループ
刺されると、針が皮膚に食い込んで抜けにくい特徴を持ちます。上2グループより大人しい蜂ですが、冬も活動することができるため、年間を通して注意が必要となります。日本では「ニホンミツバチ」「セイヨウミツバチ」の2種が養蜂されています。

 

天敵であるオオスズメバチを集団で取り囲み、塊(蜂球)を作って50度に近い熱を放出して死に至らしめるなど、統率力のとれた攻撃が特徴です。
 

 

蜂に刺されたら?応急処置はどうする?

もし蜂に刺されたら、安全な場所に避難してからすぐに応急処置を行います。刺された部位に針が残っている場合は、爪で弾くようにして取り除きます。針には「毒嚢」と呼ばれるものが付属しているため、下手につまもうとすると却って毒を体内に注入してしまう可能性があります。

 

腫れが強いようなら、指で患部をつまんで毒と一緒に血を絞り出します。吸引器を使う方法も有効です。細菌感染を防ぐため、患部を洗い流すことが大切です。また、腫れを抑えるため、氷をビニールなどに入れて冷やして下さい。

 

「腫れ」「かゆみ」「痛み」が強い場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。また、複数箇所刺された際も、大事を取って医師に診てもらった方が安心です。皮膚科では「ステロイド外用薬」や、かゆみ止めの「抗ヒスタミン薬」の内服薬などが処方されます。

 

蜂毒は種類によって多少異なりますが、各種アミン、ポリペプチド(メリチン、アパミンなど)、酵素(ホスホリパーゼ、ヒアルロニダーゼなど)を含む「高分子タンパク質」から組成されています。酵素類は「組織破壊作用」があり、ペプチドには「溶血」「血管透過化性亢進」「血圧低下」「神経毒」などの作用があります。

 

そして、アレルゲンとしての作用も持ち、アナフィラキシーショックは非常に怖いものです。蜂に刺された際は、口で毒を吸い出さないように注意して下さい。飲み込んだり、口腔内に傷があると危険を伴います。

 
応急処置
 

蜂に刺されたら?アナフィラキシーショックが怖い!

一度蜂に刺された経験を持つ人が、再び刺されることで、痛みや腫れ、かゆみといった局所症状の他、「蕁麻疹」「全身のむくみ」「気道閉塞(息苦しさ)」「血圧低下」「腹痛」「下痢」「吐き気」「意識障害」などの全身症状が現れることがあります。

 

これは免疫の働きによって、体内に毒成分に対する抗体(IgE抗体)が作られ、同じ毒成分が再び体内に入ることにより急性の激しいアレルギー反応を示すものです。そして、これらの症状のうち2つ以上が現れると「アナフィラキシーショック」と呼ばれ、命に関わることもある危険な状態に陥ります。

 

もし体に現れた場合、15分程度で急激に症状が悪化するため、応急処置では済まない状態になります。救急車を呼んで大至急治療を受ける必要があります。

 
蜂に刺されたら 救急車
 
また、1度アナフィラキーショックを経験した人は、応急処置のための「アドレナリンの自己注射」が処方されることがあります。ペン型の簡易注射器にあらかじめ薬がセットされてるもので、再発した際に自分で太ももなどの筋肉に注射します。あくまでも応急処置用のものであるため、注射後も受診する必要はあります。

 

とはいえ、蜂に刺されたからといって全ての人にIgE抗体が作られるわけではありませんし、抗体を持っているからといって、全ての人に症状が現れるものでもありません。心配しすぎるのもよくありませんが、知識の中に入れておくとまさかの時に役立つかもしれません。

 

蜂に刺されたら、アナフィラキシーショックの可能性を考慮して、周囲の誰かを呼んで対処することも必要かもしれません。また、子どもが刺された際などは、しばらくはそばに居てあげて下さい。

 

蜂に刺されないための予防法は?

山などに出かける際は、白に近い色の帽子で髪や目を隠すようにします。刺激を受けて興奮した蜂は、黒いものを攻撃する習性があるため、黒い服装も避けた方が良いでしょう。また、なるべく長袖の服で露出を少なくし、直接皮膚に刺されないような工夫も必要です。

 

その他、香水や整髪料の揮発性のにおいが、蜂を刺激して引き寄せることがあります。においの強いものは避けた方が安全です。夏になると蜂も活発になりますので、十分注意して下さい。

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