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五十肩の病期に合った治療法!ヒアルロン酸注射での改善も!

五十肩 治療

五十肩の病期に合った治療法!ヒアルロン酸注射での改善も!「肩の痛み」を起こす病気で最も多いのが、いわゆる「五十肩」。欧米では「frozen shoulder(凍結肩)」と呼ばれています。早い人では30歳代から始まることもありますが、病期に合った適切な治療を行うことで、回復を早めることが可能となっています。

 

もともと五十肩は、肩関節周辺にみられる炎症性疾患を包括する概念である「肩関節周囲炎」の中の1つの症例であり、他の「上腕二頭筋腱炎」「上腕二頭筋腱鞘炎」「肩峰下滑液包炎」「石灰沈着性滑液包炎」などの周囲炎と肩を並べる存在です。

 

しかし、現在では「五十肩=肩関節周囲炎」と同義語として使用されることが多いため、今回は広義としての五十肩の治療についてご紹介したいと思います。

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五十肩の3つの特徴

五十肩の発症の原因は明らかになっていませんが、加齢により肩の組織の柔軟性が失われ、傷付きやすくなっていることや、肩の血流が悪化することで発症するのではないかと考えられています。主に、肩甲骨と上腕骨を繋ぐ「カフ」と呼ばれる腱板に炎症が起こり、周囲の滑液包と癒着して、肩の動きが制限されていきます。

 

肩関節は「関節包」と呼ばれる薄い膜で覆われており、この膜が炎症を起こして五十肩が始まることも非常に多いです。炎症は筋肉と骨を繋ぐ「腱」、骨と骨を繋ぐ「靭帯」、筋肉などの周囲の組織に広がって、激しく痛むことも多くなります。

 
五十肩 痛み
 
肩関節は「肩鎖関節」により鎖骨と、「肩甲下筋腱」により肩甲骨と、「上腕二等筋長頭腱」により上腕骨と繋がっているなど、非常に構成が複雑で、腕を挙げたり、回したりなどの様々な動きを可能にしています。

 

その中で「中年以降に起こりやすい」「肩が痛む」「肩が挙がらなくなる」という3つの特徴があれば、五十肩と診断され、まず痛みの原因がどこにあるのかを詳しく調べる必要があります。また、「急性期」「亜急性期」「慢性期」という3つの病期があり、その後「回復期」へ向かうため、時期によって症状も変化していきます。

 

したがって、それぞれの病期に見られる病態によって治療内容も異なってきます。医師による治療方針の決め方については、「問診」「肩を動かしながらの診察」「X線画像検査」「MRI(磁気共鳴画像)検査」「肩の可動域測定」「筋力テスト」などの結果によって、ということになります。

 

急性期の治療は痛みの緩和が中心

五十肩を発症して間もない急性期は、肩がズキズキする激しい痛みが現れます。寝ている時に痛みが強くて寝不足になることも。この時期の炎症は、カフの中でも神経分布が多い「腱板疎部」に現れるため、痛みによって筋肉がこわばり、腕を動かすのがつらくなります。

 

肩関節はある程度動かすことができますが、できるだけ安静を心がけ、炎症を早く鎮めて痛みを抑える治療が基本となります。「消炎鎮痛薬(湿布・塗り薬、内服薬)」などを用いたり、肩関節にステロイド薬を配合した「局所麻酔薬」を注射することもあります。

 
五十肩 ヒアルロン酸
 
その他、「高分子ヒアルロン酸関節内注射」という方法もあります。ヒアルロン酸を補うことで、炎症や痛みを鎮めるだけでなく、肩の動きを滑らかにする効果が期待できます。

 

亜急性期の治療方針はできるだけ動かすこと

安静時の痛みは落ち着いてきますが、運動時の痛みが強くなる傾向があります。関節包の癒着や筋肉の萎縮が始まるからです。ただし、この時期にできるだけ動かすようにしないと、筋肉のこわばりが強くなったり、筋力が落ちてしまいます。同時に肩の可動域が制限されてしまうことも予想されます。

 

よって、痛みの度合いや可動域の範囲を観察しながら少しずつ肩や腕を動かす訓練を行います。薬による消炎を目的とした治療も必要ですが、筋肉増強と可動域を意識した運動療法が基本となります。

 
五十肩 湿布
 

五十肩も慢性期に入ると?

発症後6ヶ月くらいまでの慢性期では、痛みもかなり軽減され、積極的に肩関節を動かすことが大切になります。入浴によって肩を温め、血行を促進するのも有効です。軽い体操などを取り入れて、汗が出たら肩が冷えないように保温を心がけます。必要に応じてヒアルロン酸の注入を行うことで、さらに動きがスムーズになります。

 

ヒアルロン酸はもともと関節の中に存在する物質なので、副作用などの心配もありません。また、6ヶ月以降になると「回復期」へ入る人も多くなります。痛みもなく、肩の動きの制限も次第に減っていきます。ただし、完全な回復までの期間には個人差があるため、1年半程度軽い痛みが続くことも認識しておきましょう。

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