食事の際のつかえ感は食道がんのサインかも!?
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目次
つかえ感に先立つ初期症状があることも
食道がんでは、食事の際のつかえ感や飲み込みにくさが現れますが、この場合、すでに「進行がん」に移行していることが予想されます。ただし、「早期」の段階で自覚症状を感じる患者さんがいない訳ではありません。食道粘膜にただれが起きている場合、食べ物を飲み込む時に「喉の違和感」を覚えたり、「酸っぱいものや熱いものがしみるような感覚」を受けることがあります。また、胸の奥の方で「チクチクするような痛み」を感じるケースもあります。いずれにしても、これらは不快感という程度のものですし、食事の際に支障を来すこともありませんので、見過ごしやすい症状と言えます。喫煙や飲酒によっても、喉の奥の粘膜が荒れてしまう場合もありますし、食道がんの症状だとしても一時的に症状が消失することもあるため、ちょっとした異常をいかに見過ごさないかが重要になってきます。
食道がんが進行すると
食道がんは日本人に多い「胃がん」や「大腸がん」などに比べると、発症率は決して高くありませんが、発症してしまうと悪性度が強い傾向があり、命は助かっても声を失うなどのリスクも高まります。食道の周囲には、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺、大動脈、背骨などの重要な器官があるため、がんが食道の壁に浸潤していくと、最終的にはそれらの器官に広がってしまいます。声を調節する反回神経もすぐ脇を通っているため、声がかすれるような状態になります。気管や気管支、肺などの呼吸器が侵されると、咳や声枯れも目立ち、呼吸困難や誤嚥性肺炎なども併発することになります。背骨や大動脈が圧迫されることで背中や胸の痛みも強くなり、大動脈自体が侵されると吐血が見られるようになります。食事の際のつかえ感や飲み込みにくさ、体重の減少など、はっきりした自覚症状がある場合、かなり進行しているケースもあるため、異常を感じたら一刻も早く検査を受けるようにして下さい。
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