体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

舌が痛い原因は舌痛症や口腔灼熱症候群!?

舌が痛い原因は舌痛症や口腔灼熱症候群!?ヒリヒリと舌が痛いのに全く原因がわからず、不安な日々を過ごしている人が増えているといわれています。どんなに詳しく検査を行っても器質的異常が一切見られない場合、「舌痛症」や「口腔灼熱症候群」の疑いが強くなります。この2つの病気は痛む場所が異なりますが、本質的には同じものとして扱われています。舌痛症は、舌先や舌の側縁にやけどをしたかのようなヒリヒリした痛みが持続的に続くもので、痛みのレベルは軽度から中度くらいまでとされています。激痛が襲って来ることはほとんどありませんが、夜寝る前など何もすることがない時に症状が悪化して、「舌ガンの症状ではないか」と不安に思い、鏡を何度も見ては脂汗を背中に感じている人もいます。確かに舌ガンは進行が早く恐ろしいものですが、舌痛症は過去に感じた不安やストレスが引き金となって発症する神経症の1つとして考えられています。

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目次

舌が痛いだけで済まない場合も!

歯科治療によって前歯を入れたりすると、はじめは誰でも多少の違和感を感じるものです。しかし、いつまで経っても不具合を払拭できずにいると、舌先で入れた歯の裏側などを舐める癖がつくことは多いと思います。これを繰り返すうちにヒリヒリとした舌の痛みが現れ、次第に口唇(上下)や上あご、歯茎など、口の中全体に痛みが広がっていくこともあります。口腔灼熱症候群とは、それらの症状が熱く感じてたまらなくなるような「口の中の灼熱感」を訴えるものです。氷を口に含むと痛みが和らぐこともありますが、舌痛症と同じく、多少の違和感や不安などがきっかけとなり、脳に変調をもたらすことで症状が出てくる病気ですので、改善を図るのは簡単ではありません。とくに知人が舌ガンを患った話を聞くなどすると、不安はさらに強まり、抗うつ薬や三環系抗うつ薬などによる薬物治療を受けている人も少なくありません。

のどが詰まる感じを訴える人も

 

舌痛症や口腔灼熱症候群の特徴

普段は舌が痛いと感じていても、食事の際や会話をするときなどは症状が出にくいとされています。他のことに気を取られることで一時的に脳の感覚がごまかされるため、何もすることがなく、考える時間があるほど症状が出やすいという特徴があります。また、症状が現れた頃を思い返してみると、過度の精神的ストレスを感じていたというケースは少なくありません。家庭内のごたごたや職場でのトラブル、親の介護、子どもの進学などの問題など、現代を生きるということは「ストレスとの闘い」でもあるわけです。また、他の病気では、カビの一種であるカンジダや鉄欠乏性貧血などでも口腔粘膜がヒリヒリして、舌が痛いと感じることもありますが、こちらは明らかに器質性の異常が認められますので、食事の際に味の濃いものがしみて痛みが強くなります。

 

圧倒的に女性に多い舌の痛み

この2つの病気は、男女比でいうと1対8とされ、圧倒的に女性に多く、とくに40代に入った辺りから60代くらいの中高年の発症率が高くなっています。女性の場合は更年期障害と重なる時期であるため、憂鬱感が一層増すことも考えられます。体に出てくる症状には色んな病気が影響している場合もありますので、徹底的に検査を受け、それでも原因がわからないという場合は、心療内科などでのカウンセリングが必要になるでしょう。

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