突然の頭痛・吐き気の原因とは?クモ膜下出血のサイン!?
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目次
突然、頭痛や吐き気が襲うクモ膜下出血とは?
基本的には、脳動脈瘤が破裂することで起こりますが、転倒して頭を打ったなどによる外傷性のものも存在します。脳の内部(実質)で出血があれば脳出血といいますが、クモ膜下出血は脳の実質を包む非常に薄い軟膜とその外側にあるクモ膜の間(クモ膜下腔)に起こる、いわば脳表面の出血です。その外側には硬膜、頭蓋骨、頭皮という構造になっています。脳動脈瘤が破裂して出血が起こると、クモ膜下控に瞬間的に広がって内圧が急激に高まって、激しい頭痛を引き起こします。痛みの強さや重症度は、やはり出血量との関係が深く、重い障害が残ったり、命を落とす人の場合、その量が多いものと考えられています。通常、吐き気は胃に食べ物がなくなると治まりますが、この病気では持続する場合が多いのも特徴です。また、最初に頭の中で何かプチンと切れたような感じを受けたり、後頭部の辺りに焼けた火箸を突き刺されたような感じと表現する人もいるようです。
頭痛や吐き気が必ずしも激しいとは限らない
実はクモ膜下出血では、稀に強い症状を感じない場合もあります。軽い頭痛や肩こりが続いていたり、倦怠感を感じていた人はいますが、眼瞼下垂といって、まぶたが下に垂れ下がって来ることで異常を感じたり、視神経への影響が原因で眼球に違和感を感じて眼科を訪れる人もいます。5日も経過してから脳神経外科を訪れるというケースもありますが、これはあくまでも非常に稀なケースですから、意識がある時に家族への連絡がスムーズにできるようにしておく必要もあります。とにかく脳が錯乱状態を起こして、後で振り返ってみても記憶が残っていないこともありますので、家族間の連絡網だけはしっかり確認しておく方が安心です。突然の症状にもがき苦しんで救急車で運ばれても、何の障害もなく正常な暮らしに戻っている人を考慮すると、その辺りに多少の差があると考えられます。
片方の目の奥が痛む頭痛とは?
片頭痛や緊張型頭痛の人はとくに注意!
クモ膜下出血では、初めて感じるような激痛が予想されますが、元々頭痛持ちの方は多少発見が遅れることもあるようです。1次性頭痛では典型的な症状というものがほぼ確立されていますが、いつもと何かが違うと感じた場合は、早めの行動が必要です。また、常日頃から脳ドックなどを受けて、脳動脈瘤が存在していないか検査を受けることも必要です。やせ型で喫煙習慣のある方は発症しやすいともいわれていますので、十分注意して下さい。また、私たちが生活する上で、頭痛や吐き気の原因となるものは多いですが、気を失うなどの意識障害が出ることはそう簡単にはあり得ないということも確認しておきましょう。
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