頭痛・発熱・吐き気の原因はインフルエンザの可能性が!
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目次
インフルエンザの主症状
風邪とは、鼻、のど、気管支、肺までの呼吸器の粘膜に起こる急性の炎症による様々な病気を、ひとまとめにして総称している言葉です。その中で「A香港型」などのインフルエンザウイルスに感染した場合、頭痛や発熱に加え、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状が現れることも多くなります。
感染後1~3日後に発症することが多く、最初に現れる症状は発熱および頭痛です。普通の風邪では38度を超えるような高熱が出て、悪寒が強く現れることはほとんどありませんので、冬の乾燥した時期であれば、インフルエンザが疑われるのが一般的です。
その後、関節痛や筋肉痛、全身の倦怠感などが現れ、少し遅れて、のどの痛み、咳、鼻水、声枯れなどの症状も出てきます。吐き気や嘔吐、下痢などがあれば脱水症状を起こしやすくなります。3~4日で頭痛や発熱は軽くなり、その他の症状も次第に軽減して行き、1週間ほどで治るのが普通です。
ただし、咳だけが長引いたり、全身のだるい感じがなかなか抜けないこともあります。また、まれに肺炎を起こして重症化する危険性もありますので、ワクチンの予防接種を含めた対策が重要です。
頭痛・発熱・吐き気よりも合併症が怖い!
もちろん、インフルエンザは誰でも罹る可能性があります。そして、予防接種をきちんと受けたからといって必ずしも発症しないとも言い切れません。とくに65歳以上の高齢者や乳幼児などは抵抗力が弱く、重症化して危険な状態に陥ることがあるため、注意が必要です。頭痛や発熱、吐き気などよりも合併症が心配されます。
まず高齢者の場合、肺炎を合併しやすく、命に関わる事態に発展する危険性があります。インフルエンザをきっかけに亡くなる人のうち、65歳以上の高齢者の割合は9割近くにのぼります。
また、乳幼児の場合、まれに「インフルエンザ脳症」を起こして急激に症状が悪化する場合があります。高熱が出て、「熱性けいれん」を伴ったり、意識障害が現れて死に至ることも予想されます。例え回復しても脳に後遺症が残ることもあるため、いかに早く適切な治療を受けるかが鍵となります。
その他、心臓病や呼吸器系の病気を持病とされている方や、糖尿病や腎臓病がある方も重症化しやすくなっているため、要注意となります。
頭痛・発熱・吐き気があれば安静を!
インフルエンザには「A型」「B型」「C型」があり、主に流行するのはA型とB型です。感染した人の咳やくしゃみによって空気中にウイルスが飛び散り、他の人が吸い込んで感染する「飛沫感染」が目立ちます。頭痛や発熱、吐き気などが全て治まったとしても、体内にウイルスが存在することが多いため、しっかりマスクを着用して周囲の人への感染を防ぎましょう。
また、頭痛や発熱があれば、必ず医療機関を受診して、適切な治療を受けることが必要です。「ノイラミニダーゼ阻害薬」を用いることでウイルスが細胞から細胞へ感染して行くのを食い止めることができますが、発症から48時間以内の服用が原則とされています。
症状が強く現れている時はしっかりと睡眠をとって休養することも重要です。お茶やスポーツドリンクなどで水分を十分補給したり、しっかり栄養をとりながら回復を待ちましょう。その他、感染を未然に防ぐためにも加湿器などを利用して乾燥しにくい部屋にすると、のどの粘膜などの機能低下を防ぎ、罹りにくくなります。
また、ワクチンによって抗体ができるまで2週間ほどの時間が必要で、その後効果は5ヶ月間持続します。冬の終わりを考慮すると、12月上旬までに1回、または2回接種しておくと、発症する確率もかなり低くなると予想されます。
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