ガングリオンによる手首や足の痛み、しびれの治療法は?
「ガングリオン」という病気をご存知でしょうか。主に、手首や足に「ゼリー状のこぶ(結節腫)」が出来るもので、原因は明らかになっていませんが、とくに長年手を酷使してきた女性や、足首や膝を酷使してきた人に多く発生します。
治療に関しては、いくつかの方法がありますが、「手首などの関節周りにしこりがあり、徐々に大きくなって痛みやしびれが出て来た」という場合は整形外科などを受診して治療する必要があるでしょう。
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目次
ガングリオンの特徴
ガングリオンは手首やその背面に最も発生しやすく、足の甲や膝、肘、手の指など、関節に近いところに好発する特徴があります。腱鞘や関節嚢から発生するする「ゼリー状の嚢胞様のこぶ」ですが、ほとんどが「良性」ですので、あまり心配する必要はありません。
その大きさは、米粒大のものからゴルフボール大にまで成長することがあり、触れてみると表面がなめらかで、硬いものや柔らかいものもあります。皮膚とはくっついていませんので、触ると多少こぶが動きますが、基底部ではしっかり密着しています。
様々な家事を担当するせいでしょうか、男性より女性の方が3倍ほど発症率が高いといわれています。ピアニストやオペレーター、力仕事などを職業にしている女性は、とくにガングリオンが発生しやすいといいます。
ガングリオンの痛みやしびれ
症状は、こぶが出来る場所によっても異なりますが、次第に大きく成長することで、周りの神経を圧迫して痛みを感じるようになったり、しびれ、麻痺などを起こしたりします。爪の周りにできたものは、爪を変形させる可能性もあるため、注意が必要です。
全くの無症状だったとしても、「腫瘍」「腫瘤」「こぶ」「しこり」などは「がん」を連想させるため、やはり不快感は否めません。実際にガングリオンだと思って油断していたら、別の病気による腫瘍だったということもありますので、注射でこぶの中身を採取して詳しく調べる必要があるでしょう。
ガングリオンの治療方法とは?
ガングリオンが小さく、日常生活に支障を来たしていない場合は、とくに治療の必要はなく、自然に治ってしまうこともあります。ただし、徐々に成長して大きくなると、痛みやしびれ、不快感などが付きまとうことになるため、適切な治療を受ける必要も出て来ます。
まず、注射器を使って中身を吸い出したり、皮膚の上からゼリー状の液体が詰まった袋をつぶして、様子を見ます。これだけで不快感を解消出来る人もいますし、実際に何の不自由も感じなくなる人います。ただし、痛みやしびれなどが強く、また再発する例も非常に多いため、手術でその袋ごと摘出する治療法も取り入れられています。
不快感を払拭できない場合、ステロイド剤の投与も考えられます。その他、予防法として、できるだけ手足の酷使を避けることも重要です。痛みやしびれがない時は経過観察だけになるかと思いますが、常にこぶが大きくなっていないか、圧痛を感じないか、チェックしておくと良いですね。
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