目やにと涙の量が増えたと感じたら?危険なケースも!
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また、加齢によって涙管が細くなり、涙の排出がスムーズに行かなくなることで、目やにが増えたりすることもよくあることです。「目が赤く充血している」「涙目になっている」「痛みやかゆみがある」という場合は、まず原因をはっきりさせるためにも眼科医に相談することが大切です。
目次
目やにと涙の量が増える原因・加齢によるもの?
私たちの目には普段から涙が分泌されており、目の乾燥を防いだり、ホコリやゴミから眼球を守る役割を果たしています。その後、涙は蒸発したり、鼻へと排出されたりして常に一定の量を保っています。しかし、目から鼻への排出が上手く行かなくなるケースがあり、その際、目やにが増えたり、涙目になるなどの症状が現れます。ときにこのような症状が1日中続くことも決して珍しくありません。
涙の排出が困難になる原因としては、加齢によって涙の通路である涙管が細くなり、詰まりやすくなることが挙げられます。また、涙管が細菌に感染して炎症を起こしたり、鼻の病気が原因となって上手く排泄できないことなども考えられます。
もちろん細菌だけでなく、アレルギー症状の1つとして炎症反応が起こる場合もあるため、花粉症などを発症すると、目やに充血、涙の量が増えることもあります。
目やにと涙の量が増える原因・危険なケースも!
目やにの量が急激に増えたり、こぼれ落ちるほど、いつも涙が溢れている場合、もしくは目と鼻の間が腫れ上がって痛みを伴う場合などは、「涙嚢炎」などの病気が疑われるため、眼科をいち早く受診することが大切です。
「急性涙嚢炎」では、目頭から鼻にかけて硬く腫れ、指で押してみると痛みがあります。膿が目頭に逆流して出てくることもあります。涙を分泌し、排泄する器官(涙器)の中には、排出された涙を一時的にためておく涙嚢があり、ここに細菌が感染して急性に炎症を起こすと、強い痛みを生じる可能性があります。
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また、「慢性涙嚢炎」でも同じような症状が現れますが、涙の流れる道である「鼻涙管」の狭窄が続くことで、途中の涙嚢に涙が停滞し、細菌が増殖しやすくなっています。感染した細菌により結膜炎を起こしたり、角膜に潰瘍を作る危険性もあるため、早期に治療を開始する必要があります。この病気は中年以降の女性に多いという特徴があるため、更年期に入る頃はとくに注意が必要です。
検査や治療に関して
目やにや涙の量が一時的に増えても、比較的軽い症状であれば自然に治ることがほとんどです。涙嚢炎を発症している場合は、塞がっている場所や状態を把握するためにX線検査を行います。抗生物質を服用したり、抗菌点眼薬を使用して改善を促します。
目頭から鼻にかけて、腫れている部分に冷湿布を貼ることで、治りが早くなることもあります。ブジーと呼ばれる針金を鼻涙管に挿入して管を広げたり、涙道を洗浄するだけで良くなることもありますが、一定期間シリコンチューブを入れて、涙の流れを改善する治療法も行われます。
また、涙嚢と鼻腔を繋げるバイパス手術が必要になることもあるため、目やにと涙の量が気になったり、目頭や鼻の上部に症状が現れるようになったら、早めに行動を起こしましょう。
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