ふけ・かゆみの原因は頭皮の乾燥、皮脂、脂漏性皮膚炎!?
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目次
乾燥しすぎがふけ・かゆみの原因!
基本的に、ふけは角質細胞が剥がれ落ちたもので、私たちの体の部分に例えると垢(あか)ということになります。表皮と真皮の境で生まれた新しい細胞は、徐々に上に押し上げられ、角質細胞となり、最終段階になると自然に剥がれ落ちていくものです。いわゆる新陳代謝(肌のターンオーバー)によるものなので、誰にでも多少のふけはあるものです。ただし、頭皮が乾燥しすぎると、洗髪してもパラパラと落ちるふけや、かゆみなども目立ってきます。とくに近年は乾燥性のふけに悩まされている人が多く、気になればなるほど洗髪しすぎる人が多いので、余計に悪化させてしまっています。
頭皮の乾燥の原因には様々なものがあり、生まれ持っての体質の場合もありますが、界面活性剤の力が強すぎるシャンプーを使用するなど、不適切なヘアケアの他、ストレスや気候、栄養不足、薬の影響、睡眠不足、不規則な生活習慣などが挙げられます。よく見ると頭皮が真っ白になっていたり、シャンプー後に真っ赤になっている人も多いので、洗い過ぎによってさらに乾燥を招くという悪循環を繰り返さないように注意して下さい。今では多くのヘアケア製品がありますが、低刺激性シャンプーを使ったり、つばき油などの植物油や保湿剤を使って保湿を心がけるだけでも、ふけやかゆみが改善されるかもしれません。さらに乾燥肌の人は、ドライヤーの熱風も悪影響を及ぼしますので、十分注意して下さい。
湿性のふけは過剰な皮脂分泌が原因!
脂っぽく湿り気のあるふけが目立つタイプの人は、脂性になっているかもしれません。このタイプでも、もともとの体質やストレス、気候の変化などが影響している場合もありますが、最も大きな要因は食生活にあるかもしれません。脂っこいものや甘いものをよく食べる人は少し控えるようにすると改善されるはずです。もともと頭皮にも常在菌がいて、皮脂をエサにして繁殖を繰り返すため、いずれ脂漏性皮膚炎の原因となることは言うまでもありません。また、人の肌というものは、その時の生活スタイルでドライに傾いたり、オイリーに傾いたりするものですから、常にその中間を維持しておくことが最も重要なことです。たとえ乾燥肌の人でも、洗髪のしすぎで体が異常反応を示し、皮脂を過剰分泌するきっかけを作ってしまうことも把握しておきましょう。
ふけ・かゆみが強い脂漏性皮膚炎とは?
脂漏性皮膚炎とは、皮脂腺から分泌される皮脂が過剰になり、皮膚に炎症を起こす病気です。40歳~60歳くらいの男性に最も多く、頭皮だけでなく、眉から鼻にかけて、胸、脇の下など皮脂分泌が盛んなところに出来やすいという特徴があります。頭皮の場合、湿り気のある5mm大のふけが多くなったり、時にかさぶたのように大きくなることもあります。地肌をの覗いて見ると真っ赤になっていたり、吹き出物のようなブツブツができていることもあります。
発症には、常在菌の一種である「マラセチナ」という真菌(カビ)が関与しています。皮脂の多い部分で増殖しては、皮脂を分解して頭皮に悪影響を及ぼす有害物質を作るため、炎症を起こしやすくなります。ニキビの原因を作るアクネ菌のような存在です。脂漏性皮膚炎では、ふけやかゆみが気になりますが、最も怖いのは抜け毛が多くなることです。また、治療に関しては、皮膚科に行くと外用抗真菌薬や外用ステロイド薬などを処方されます。ステロイドというと怖いイメージを持たれている方も多いですが、赤みやかゆみが目立つ時のみ使用されているローションタイプの塗り薬なので、比較的安心して使えます。
なかなか改善されない時は?
それでもふけやかゆみが改善されない場合、使用しているシャンプーやその他のヘアケア製品、疲労、ストレス、バランスの偏った食事、不規則な生活習慣など、何か原因となり得るものを探してみて下さい。また、現在ではシャンプーも多様化し、殺菌作用や抗真菌作用のある成分が含まれているものも増えています。症状がひどくなる前に皮膚科の先生に相談して、シャンプーなどの選び方についても聞いてみるのも良いでしょう。かゆみがあまりにも強い場合、しらくも(頭皮白癬)という水虫と同じ細菌による感染症や、こどもの場合はシラミの集団感染など、他にも原因はありますので、併せて注意して下さいね。
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