体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

声枯れの原因・声帯ポリープと喉頭がんは全く別物!

声枯れ 原因

声枯れの原因・声帯ポリープと喉頭がんは全く別物!声枯れの原因には、いくつかの病気が考えられますが、「声帯ポリープ」ができている可能性も否定できません。私たちの声は、のど仏の裏側にある声帯が振動することによって発することができています。声帯自体は粘膜で覆われており、その下には筋肉があるため、これが伸びたり縮んだりすることで厚さや長さを無意識に変化させ、振動数を変えて低い声から高い声までを調節しながら発しています。

 

構造としては2枚の帯のようになっており、呼吸する際は開き、声を出す際には閉じて振動させているのです。しかし、ポリープなどができていると、その2枚の帯が閉じなかったり、振動に左右不均衡が起こり、声が出しにくくなったり、声枯れの原因となってしまいます。

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目次

声枯れが起こる原因で多いのは?

声帯にできるポリープは、とくに大声を出し過ぎた後や声を続けて使った時などに、それが刺激となってできた腫瘤の1つです。この腫瘤ができても痛みはほとんどありませんが、声枯れの他に、のどに異物感を感じたり、ポリープが大きくなって呼吸が苦しくなることもあります。

 

注意すべき人としては、学校の先生や保母さん、歌手、バスガイド、八百屋さんなどの他、スポーツや遊びに夢中になって、大声を出す子どもなどにも見られます。もともと男性に多く、年齢的にも幅がありますが、30~40代になると増える傾向があります。最近では、ポリープができる人が増加傾向にあるというのも事実です。

 
声枯れ 原因
 

ポリープと似た症状を起こす病気

まず、風邪をひいた際に頻繁に起こりやすいのが、喉頭炎です。声帯が赤く腫れたり、痰などの分泌物が付着することで、声帯の振動に不具合が出て、声枯れを起こす最も多い原因です。次に「ポリープ様声帯」といって、喉頭の奥の方が全体的に腫れてしまうこともあります。とくに喫煙の習慣がある人や、更年期を迎えた女性にも多いとされています。

 

また、「声帯結節」ができて振動を妨げることがあり、歌手などに多いという特徴があります。その他、「反回神経麻痺」といって、声を出すために必要な反回神経に影響が及ぶと、声門に隙間ができて声を出すことが難しくなることもあります。過去には梅毒や結核で声枯れを起こす人が多かったのですが、現在はかなり減ってきています。
 
声枯れ 原因 声帯ポリープ
喉が詰まるような感じの原因とは?

 

声枯れの原因は喉頭がんの可能性も!

声枯れが気になる場合、喉頭鏡やストロボスコープ、ファイバースコープなどで医師に診てもらうと、様々な形態のものが見られます。単なる風邪によるガラガラ声なら比較的早く改善されます。ただし、1ヶ月以上も続いている場合は、早めに専門医に相談するべきです。

 

とくに50~60代の男性では、お酒やタバコの影響で喉頭がんが増えているというデータもあるため、あまり声を出さないのに声枯れが目立つという場合は要注意となります。ちなみにポリープとがんははっきりとした違いがあり、がんへの移行を心配する必要はありません。

 
声枯れ 原因 タバコ
声枯れの原因は喉頭がんの可能性も!?
 

声帯ポリープの予防方法は?

もし手術をすることになった場合、その後に再発することはほとんどありません。また、ごく初期の段階であれば、「ネブライザー」と呼ばれている吸入療法が行われており、消炎剤や抗生物質を吸入器を使ってのどにあてる治療が一般的です。

 

最も重要なのはポリープを作らないよう予防に努めることですが、大声を出したり、長時間話し込んだり、タバコやアルコール、カラオケなども控え気味することが大切です。声枯れを専門医に相談すると、声を聞いただけである程度原因の見当がつくといわれていますので、気になる方は一度診察を受けてみましょう。

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