お腹の張りやガスが溜まった感じの原因は呑気症かも!?
Sponsored Link
目次
主症状はお腹の張りとガス
私たちは、食事の際に食べ物と一緒に少量の空気を呑み込んでいますが、人によっては食事やそれ以外の時にも頻繁に空気を吸い込んで、胃や腸などの消化管に入る空気の量が多くなりすぎる人もいます。のみ込んだ空気は胃、小腸、大腸へと送られ、腸内で食べ物が発酵してできるガスと混じり合って腸に蓄積されて行きます。
その結果、「お腹がゴロゴロと鳴る」「おならが頻繁に出る」「空気やガスの移動に伴い腹痛も移動する」「少し食べただけでお腹が張るため、食欲不振になる」「何をやるにも集中できない」などの不快な症状が現れてきます。
また、胃にも空気が溜まって胃もたれを感じたり、食道と胃の境目の下部食道括約筋を刺激してゲップが頻発することもあります。このように、普段から空気を多く呑み込むために、お腹の張りなどの不快な症状を訴える病気を「呑気症」や「空気嚥下症」と呼んでいます。
呑気症の発症過程
この病気はストレスとの関係が深く、緊張する場面で生唾をゴクリと呑み込む際や、ハァーとため息をついた直後に空気を余計に吸い込むようになります。決して命に関わるような病気ではありませんが、日常生活に支障を来してしまうほどであれば、改善策を考える必要が出てきます。
お腹の張りはおならとしてガスを排出すれば問題ありませんが、病気の大元である「空気を呑み込み過ぎる」という点を改善しなければ、常にお腹に不快感が募っていき、精神的にも不安定になりやすくなります。
また、食べ方や呼吸、話し方などの癖が原因となって、空気を多量に呑み込むことも改善ポイントとなります。とくに「早食い」「遅食い」「鼻より口で呼吸をする」「息を止めて一気に話す」などや、入れ歯が合わない場合でも同じような症状を伴うことがあります。
お腹の張りは他の病気かも!
一口にお腹の張りといっても、胃潰瘍や胃がん、大腸がんなどが原因となっている場合もあるため、必要に応じて「腹部の超音波検査」「内視鏡検査」などで重大な病気の有無を調べておく方が安心です。
また、呑気症と間違えやすいものに「便秘などの便通異常」「機能性胃腸症」「過敏性腸症候群」などがあり、時にはこれらの病気と合併している場合もあります。
とくに過敏性腸症候群は、ストレスを抱える現代人に非常に多く、腹痛やお腹の張り、下痢、便秘などが繰り返されて悩むことも多いので、上手なストレス解消法やストレスを受けにくくなる工夫も必要です。
呑気症は、その原因や病気の起こり方を理解すると、途端に改善されることもあるため、心療内科などで詳しいカウンセリグを受けると症状が軽減することもあります。
ガスを減らす薬もある!
仕事や日常生活に影響が出ている場合、「消化管内ガス駆除薬」などの薬を処方してもらえるため、泡状のガスを破裂させたり、体外に排出しやすくなります。また、毎日同じ悩みを繰り返して気分が落ち込むことも多いため、「抗うつ薬」を処方してもらえることも可能です。
ただし、薬に頼る前に何かしらの対応策を意識しながら生活するだけでも改善する余地はあるため、自分の食事や話し方などに工夫を入れて見ることをぜひお勧めします。
Sponsored Link