熱性けいれんの原因と対処・てんかんに移行する非良性も!
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発生率は比較的多く、20人に1人くらいの割合とされています。体質的な発作であり、ある程度遺伝が関与していることもわかっています。例えば、親が幼児期に既往症を持っていると、その子どもの発生率は非常に高くなるという傾向があります。
目次
熱性けいれんの具体的な症状
主に感冒や扁桃炎などで高熱を出した時、熱の上がり際に起こりやすくなっています。突然、全身の硬直が起こり、その後、手足がガタガタふるえたり、眼球が上を向くことで白目なったりします。呼吸が荒く不規則になったり、意識を失うことも珍しくありますせん。
初めて子どもがけいれんを起こすと、周囲が慌ててあたふたすることも予想されますが、間代生のけいれん(間をおいて起こる)は1~5分くらいで治まることも多く、6歳を超えるあたりから自然に無くなる場合が多いので、過度の心配は不要です。
ただし、他の病気が原因という場合もありますので、必ず医療機関を受診して、再発時の対処法や予防法を教わっておくと安心です。
熱性けいれんが起きた時の対処法
まず、決して慌てないことです。正しい知識があれば落ち着いて対処することができます。呼吸が楽になるように衣服を緩め、体全体を仰向けではなく、横に向けて下さい。嘔吐物があれば、拭き取ってあげます。
以前は、舌を噛まないように口に割り箸のようなものを入れたりする方法がとられていましたが、そうすることで口の中を傷つけることがあるため、何も入れない方が却って安全です。
また、意識がないときに体を揺すったり、体を起こして抱きしめたりしたくなるのが親心ですが、変に刺激すると余計長引くことがあるため、一通りの処置が済んだら、寝かせた状態のまま、子どもの様子をしっかり観察して下さい。
「けいれんが左右対称に起きているか」「持続時間」「黒目の位置」などを確認するとともに、簡易体温計などで熱がどのくらいあるのかを測っておくと、医師の診断に役立てることができます。
非良性のけいれんもある!
「生後6ヶ月未満の乳児に起こった場合」「7歳を過ぎている場合」や、けいれんが「10分以上も続く」「左右対称ではない」「熱がないのに発作が起きている」「1日に何度も繰り返す」などのケースでは、「脳炎」「髄膜炎」などの中枢神経系の感染症、もしくは、「てんかん」を疑う必要もあります。
とくに7歳を過ぎても発作が続くようなことがあれば、てんかんに移行することがあるため、「良性、非良性」を見極めておくことも大切です。いずれにしても、上記のように心配されるケースでは、夜間でも救急病院などを受診することを強くお勧めします。
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