体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

背中や脇腹の痛みは上部尿路結石症の場合も?

背中や脇腹の痛みは上部尿路結石症の場合も?背中や脇腹の痛みの原因の1つとして「上部尿路結石症」の可能性があります。尿路とは、尿が作られる腎臓をはじめ、尿管、膀胱、尿道という、尿が排泄されるまでの経路のことをいいます。その中で、腎臓にできた結石を「腎臓結石」、その結石が尿管に落ちて痛みを起こせば、「尿管結石」と呼ばれ、その両者を併せて「上部尿路結石症」と呼ばれています。突然、背中や脇腹の痛みが強烈に襲ってくるケースでは、立っていることも難しく、脂汗がどんどん出てくるほどの苦痛を強いられます。寝転んでエビのように体を丸めて救急車を待つしかないという事態になることもあります。前兆として、背中や腰の辺りになんとなく重苦しさを感じていることも多いですが、この病気が「胆石」「膵炎」と並んで「三大激痛」を生む病気のひとつであることを確認しておきましょう。

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腎臓結石による背中や脇腹の痛み

尿路結石の95%は「上部尿路結石症」です。特に腎臓の腎杯や腎盂と呼ばれる部分にできる結石を「腎臓結石」と呼びますが、時にはこの臓器内のほとんどを埋め尽くすような「大きなサンゴ状の石」ができる場合もあります。腎臓内に大きな結石ができている場合でも、比較的症状は少なく、特に腎杯部分にある内は痛みもほとんどありません。腎盂の場合では、腰や背中、脇腹の痛みがあっても、鈍痛程度や重苦しさを感じる程度です。この段階では、なかなか病気に気づかないことが多いのですが、結石が尿管へ繋がる出口付近の「腎盂尿管移行部」に詰まってしまうと、尿路が塞がれてしまい腰に激しい痛みが走ります。粘膜が傷つけられて血尿が出ることも珍しくありませんが、肉眼では捉えられないほどの少量の場合も多いものです。

 

尿管結石による背中や脇腹の痛み

腎臓にできた石が落下して細い尿管に詰まると「尿管結石」となります。前述した「腎盂尿管移行部」や「腸骨動脈交差部」「尿管膀胱移行部」という、管が細くなっている部分に石が詰まりやすくなっています。米粒程度の大きさのものが最も多いのですが、突然、尿の流れを止めてしまうため、「この世のものとは思えない」というほどの激痛を伴うことも珍しくありません。あまりの苦痛に顔面蒼白となり、冷や汗が止まらなくなったり、嘔吐する場合もあります。尿管結石の特徴として、詰まりを起こしている部分よりも下に向かって放散痛が強く現れる傾向もあります。男性では鼠径部や陰嚢にかけて走るような下腹部の痛み、女性では外陰部へ向かうような強い症状も見られます。背中や脇腹の痛み、腰痛なども激しくなることが予想されますが、石が比較的広い膀胱へ落ちてしまえば、症状は一旦治まることとなります。

 

尿路結石の正体とは?

私たちの尿には、カルシウムやシュウ酸、リン酸などのミネラルが含まれており、尿内で結合・結晶化して「シュウ酸カルシウム結石」「リン酸カルシウム結石」などが作られます。他にも「リン酸マグネシウムアンモニウム結石」「尿酸結石」「シスチン結石」などがありますが、上部尿路結石のほとんどはシュウ酸カルシウム結石です。できる石の大きさは砂と呼ばれるほどの小さなものから、サンゴ状結石のようなこぶし大のものまであります。背中や脇腹の痛みが治まっても、食生活を改めない限り再発する可能性は非常に高く、腎盂・腎杯が結石により拡張する「水腎症」を合併したり、細菌感染が合併して「腎盂腎炎」などを起こす場合もあります。最悪、「腎不全」という危険性もあるため、腰、背中、脇腹、下腹部などに違和感が続いている場合も、早期発見に努めたいですね。

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