体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

拒食症の原因とは?痩せ願望に潜む思春期の心の問題!?

拒食症 原因

拒食症の原因とは?痩せ願望に潜む思春期の心の問題!?「拒食症」は思春期の女性に多い病気で、その背景には「心の病」が関与しています。主な原因としては「育ち方」「成熟拒否」「愛情飢餓」などが挙げられますが、テレビや雑誌などで「痩ていること=美しい」というイメージが定着し、ダイエット思考が強くなった現代の風潮も大きく影響しているようです。それゆえに、最近では若い男性が拒食症になることも増えています。

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拒食症とはどんな病気?

この病気の大きな問題として「痩せ願望」や「肥満への恐怖感」が常に付きまとい、自分の理想とする体重以上になることが許せなくなることです。痩せて体力が低下しているのに、駆り立てられるように勉強やスポーツに取り組む姿勢が見られます。また、設定した体重を無視して、「もっともっと痩せたい」と考えるようになります。

 

拒食症を患ってしまった人は、自分に対する評価する基準が「容貌、体重、体型」に大きく偏っているため、ガリガリと呼ばれるくらいまで痩せても、本人は決して満足していません。ここまで来ると「ダイエット思考」を遥かに逸脱しており、心の病が原因となっていることは明らかです。

 
拒食症
 
また、拒食症の人は、際限なく食べ続ける「過食症」へ転じることがあります。普通では考えられないほどの量を食べては、自分でのどの奥に指を突っ込んで、食べたものを吐こうとしたり、下剤を使用して痩せようと考えるようになります。

 

そうしている間にも、心の中に「挫折感」「空虚感」「不安やイライラ」などが募って行き、精神的に不安定な状態に陥りやすいため、不登校になったり、親に対して暴力を振るうようになることも珍しくありません。

 

拒食症になる原因とは?

拒食症になる原因は少々複雑です。単に「痩ていることが美しい」と考えたり、友人に太っていることをからかわれたという体験などが影響する他、本人の性格の問題、親子関係、兄弟姉妹関係、育ち方、愛情飢餓、成熟拒否などの要因が絡み合って発症します。

 

とくに異常な程の「痩せ願望」と摂食行動の背景には、下記の心の問題が大きく関与しているものと考えられています。

 

・育ち方
これは本人の性格にも通じるもので、「主体性」を身につけているかがポイントとなります。一般的に拒食症になりやすい人は「優等生タイプの良い子」です。悪い言い方をすれば、親の言いなりに生きてきたことが原因で、本人の主体性が備わっていません。

 

「自立したい」と考える一方で、親に依存しているうちに心が大きく揺れ動き、どんどんストレスが蓄積されて行きます。思春期にこのように悶々とした状態が続くと、「最近太ったね」という何気ない友人の発言などに過剰に反応して、拒食症の原因となることがあります。

 
拒食症 悩み
 
・愛情飢餓
親子間での十分なコミュニケーションが取れていない家庭も多く、小さい頃から親の愛情を感じることができない状態を意味します。とくに思春期や最終的な反抗期が終わる頃までに個人の性格がある程度形成されるため、非常に重要な部分といえます。

 

・成熟拒否
言葉が意味する通り、「子どもような体型のままでいたい」という思いが拒食症の原因となることがあります。ただし、これは心の問題が大きく、自立を迫られる思春期に大人へ移行する不安に耐え切れなくなる子どもが、肉体的な成熟までも拒んでしまうことがあります。

 

拒食症に伴う合併症は?

食べる量が少なくなると同時に、体重が減ってしまうことで、様々な身体症状が現れることが予想されます。「皮下脂肪の消失」「「筋肉量の減少」は当然ですが、「無月経」に陥ったり、エネルギー不足による「低血圧」「貧血」を起こします。

 

起立性低血圧により「立ちくらみ」を起こしたり、「むくみ」や「低体温」も心配される症状です。産毛などが消失する場合もあります。食べた後に指をのどに押し込んで吐こうとするため、指に「吐きだこ」と呼ばれるたこができることもあります。

 
拒食症 立ちくらみ
 
最も気になるのが「栄養失調」で、肝臓や腎臓など、内臓の働きが低下したり、低血糖が続くと頭がボーッとして失神することもあります。筋肉量が減少してエネルギーを蓄積する容量が減ってしまうため、「疲れやすやさ」「全身倦怠感」が現れることは致し方ありません。

 

拒食症の治療は?

様々な身体症状への治療と、心の問題に対する精神科的治療を併用する必要があります。とくに栄養失調が深刻であれば、点滴、鼻道栄養などによって体力の回復が最優先されます。精神科では下記のような治療法が施されます。

 

・認知行動療法
対人関係などの問題解決能力を養うため、「あらゆる環境に置かれた場合の対処法」などを身に付けて行きます。

 

・生活療法
適切な栄養の摂り方を詳しく指導され、1日の過ごし方や目標体重などを設定して管理するための治療法です。あくまでも食行動を自らコントロールできるようにするためのものです。

 
拒食症 治療
 
・作業療法
何らかの作業を継続して行うことで、仕事への集中力や持続力を養って行きます。拒食症に限らず、心の病にはとくに有効とされ、農作業や料理などを続けるといったものです。

 

・家族療法
患者さん本人の問題ではなく、家族全体の問題として共有し、解決策を話し合いによって探って行きます。

 

拒食症の原因は、前述したように複雑な問題が幾重にも重なっていることが多く、短期間で治せるというタイプの病気ではありません。大切なことは、家族が病気の特徴をよく理解し、不安や挫折感などの悩みを共有してあげることです。

 

安心できる親子関係を作りながら、やがて子どもが自立できるように気長にサポートして行きましょう。親である以上、「過保護」になっても一切問題ありませんが、「過干渉」になって何でも口出しするのは、本人の自立を妨げることになることも認識しておきましょう。

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