朝起きれない低血圧の改善方法とは?
朝起きれないという人が多い低血圧ですが、その原因は人によって様々なものがあるようです。親から譲り受けた遺伝的要因。心臓が元々小さく全身に血液を送り出す力が弱い人。逆に筋力が不足しているため全身から心臓へ血液を戻す力が弱い人。性格的な問題。
もちろん他の重大な病気が影響している症候性低血圧もありますが、現代の若い女性に多いとされる本能性低血圧の改善策についてまとめてみたいと思います。収縮期血圧(上)が110mmHg以下の人はチェックして下さいね。
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目次
低血圧に見られる症状
まず、低血圧の人でも何ら症状がなければ問題はありません。とくに治療する必要もありません。一般的に本能性低血圧の代表的な症状は、朝起きれない、だるい、疲れやすい、食欲不振、胃もたれ、貧血気味などが挙げられます。
他には、動悸、息切れ、めまい、耳鳴り、不眠、頭痛、肩こりなどもあります。低血圧の人の大半は虚弱体質といわれていますので、胃腸が弱い人や風邪をひきやすい人も多いかと思います。また、血液の循環が悪いため冷え性で悩んだり、月経不順という女性特有の悩みもあるようです。
低血圧とストレスの関係
自覚症状がある場合、心理的な問題が背景に隠れているケースは非常に多く、日常生活で抱えきれないストレスを溜め込んでいる場合があります。
ストレスによって自律神経が障害されると「起立性低血圧」を起こしやすくなります。これは立ち上がった時に全身の血液が下半身に溜まってしまうことで、立ちくらみや失神などを起こすものです。とくに性格的に真面目で神経質なタイプの人は要注意です。
また、自律神経は戦闘モードで優位に立つ交感神経と、リラックスモードで優位に立つ副交感神経を上手に切り替えることで1日の生活のリズムを作っています。もちろん血流や発汗による体温調節、心臓の拍動、腸の蠕動運動なども司っています。
しかし、過度のストレスは自律神経を大きく乱し、女性の場合は女性ホルモンの分泌にも悪影響を及ぼします。朝起きれないというのは、自律神経の切り替えのスイッチが入らないという証拠でもありますので、ストレスを上手に回避する工夫も必要となります。また、腹式呼吸を毎日寝る前に行うと自律神経に良い影響をもたらしてくれます。
低血圧の改善策
治療法の1つとして薬で血圧を上げる方法がありますが、生活を改善しない限り根本的な解決にはなりません。朝起きれないというのは睡眠時間が足りていないことも事実です。慌ただしく出掛けると朝ごはんをゆっくり食べている時間もありません。
早寝早起きと三度の食事は基本中の基本なので、ここだけ意識していれば多少のことは改善されます。朝は必ずごはんかパンを食べましょう。炭水化物(糖質)だけが脳のエネルギー源なので主食を抜いては午前中はボーッとして頭が働きません。
適度な運動でグリコーゲンの貯蔵量をアップ
低血圧の人は基本的に筋肉量が少ないです。だるい、疲れやすいからといって運動を避けていると筋力も筋肉量も増えません。これはエネルギー源となるグリコーゲンの貯蔵量が一向に増えないことを意味します。肉や魚、卵、大豆食品などから良質なたんぱく質を摂取するとともに軽い運動を取り入れることで改善することができます。
週末にスポーツなどでストレスを発散するのもお勧めです。ビタミン類の他、鉄、亜鉛、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルを補う食生活も考慮して下さい。また、不眠などによって生活リズムの改善ができない場合、漢方薬などを取り入れてみるのも良いでしょう。
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