頭痛・吐き気・生あくび・眠気は偏頭痛の代表的な症状です!
頭痛とともに吐き気が襲ってくる病気の1つに「偏頭痛」があります。そして、生あくびや眠気などが、突然の発作に深く関係しているといわれています。激しい痛みは、1月に1~2回程度起きるという人が多く、多いときは週に1回苦痛に耐えているという人もいます。
いきなりこめかみから頭部にかけて強い痛みが出ることもありますが、約5分の1に前兆のような現象が現れるとされています。最も多いのは「閃輝暗点」と呼ばれるもので、視界に急にキラキラしたガラスの破片のような光が現れ、次第に視界を遮るように広がって行きます。
その20~30分後には激しい頭痛が襲ってきますが、必ずしも片側に限ったことではなく、左右両側が痛んだり、後頭部に症状が出ることもあります。目の奥が痛むこともあり、ズキンズキンと脈打つように症状が現れるのも特徴的です。あまりの苦痛に吐き気を伴い、実際に嘔吐する人も珍しくありません。
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目次
生あくびや眠気との関係は?
偏頭痛には閃輝暗点以外にもいくつかの前兆があるといわれています。生あくびが出たり、イライラして情緒不安定になったり、甘いものが無性に食べたくなったり、やけに空腹感を感じるようになるなど、人によって様々な異変が起こります。いわば「頭痛が現れるサイン」のようなものですが、寝不足の人は急に眠気が襲ってくる場合もあるようです。
また、女性の場合は、月経周期を中心にホルモンバランスが乱れやすいため、男性の約4倍も多く発症します。妊娠中だけは、黄体ホルモンであるプロゲステロンが常に優位に立っているため、頭痛はなりを潜めることが多くなります。
子どもから始まることも珍しくなく、ピークは30歳代で、60歳ころになると自然に治っていくのも特徴的です。そしてもう1つ、ストレスとの関係が深いことがわかっています。
偏頭痛が起こるのはストレスから開放された時!
激しい頭痛や吐き気に見舞われるのは、ストレスがかかっている最中よりも、週末などに緊張から解放された時に多くなります。血管の緊張がほぐれることで、収縮状態から次第に拡張するによるものです。そのため「週末頭痛」に見舞われる人も珍しくなく、過剰な睡眠なども却って痛みを増長させるといわれています。
偏頭痛から移行しやすい脳過敏症候群とは?
日頃の疲れや睡眠不足によって眠気が強くなることが予想されますが、週末の寝だめは痛みの引き金になりやすいので要注意です。また、性格的な問題が左右されるのも特徴の1つで、「几帳面で完璧主義者」「仕事上の能力に優れ、周囲からの評価も高い人」が発症するケースが目立ちます。
そのような人は個人的こだわりが強く、頑固な一面があるため、頭の血管が常に収縮する傾向にあるため、解放された時に一気に激しい痛みが現れやすくなっています。
偏頭痛が起こるメカニズム
痛みが起こるメカニズムとしては、こめかみにある動脈や脳の血管が拡張することで、その周囲にある三叉神経が刺激されるため、というのが有力な説です。
血管の収縮や拡張は、血液中の血小板から放出されるセロトニンという物質が作用することによるものですが、これによって三叉神経が刺激を受けると、炎症を起こす物質である「サブスタンP」が放出され、頭痛を引き起こすと考えられています。
さらに、その周囲の神経にも刺激が伝わることで、吐き気や嘔吐などの自律神経症状も現れて来るのです。とくに、チョコレートやワイン、まぶしい光、人ごみ、月経、ストレス、刺激臭などは引き金となる確率が高いため、注意しなければなりません。
突然の頭痛・吐き気の原因はくも膜下出血!?
今では、非常に効果の高い鎮痛薬や予防薬なども開発されていますが、「薬物乱用頭痛」に発展させないためにも、日頃の生活から改善して行くのがベストの選択だと思います。
生あくびや強い眠気は睡眠不足の可能性もありますので、毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起床するよう心掛けましょう。その他、レバー、アーモンド、うなぎ、卵黄などに多く含まれるビタミンB2を多めに摂取すると、改善させる効果が期待できるとされています。
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