めまい・ふらつきの原因は前庭神経炎の可能性があります!
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目次
耳鳴りや難聴は起こらない
前庭神経炎では、激しい回転性のめまいと、その後1ヶ月程度のふらつきなどが目立ちますが、耳鳴りや難聴などの症状は起こらないのも特徴的です。それでも、吐き気や嘔吐が激しいというケースは多いため、耳鼻咽喉科などで治療する際は、主に薬による対処療法が行われています。治療の目的は、前庭神経の機能を早く回復させることですので、抗めまい薬、抹消血管拡張薬、血流改善薬の他、ビタミン剤などが処方されています。前庭神経の炎症の程度にもよりますが、抗炎症作用が強いとされるステロイド薬が併用されることもあります。めまい発作が治っても、平衡感覚を正常に戻すための「平衡機能訓練」が必要になる場合が多く、適度な運動で体や頭を動かしたり、ウォーキングなどの有酸素運動も取り入れながら、不快なふらつき感を克服して行きます。
めまい・ふらつきの他に眼振が見られます!
激しいめまい発作は通常1度きりで、まず繰り返すことはありません。しかし、1度罹ったことがある人は、まれに再発するケースも見られます。この病気は30~50歳代に比較的多いという特徴があり、60歳を超える高齢者が発症するケースも増えて来ています。また、起き上がれないほどの激しいめまいが原因で、「眼振」といって、眼球が左右どちらかに片寄ったり、中央に戻って来るような症状をリズミカルに繰り返すこともよくあることです。黒目が動いているのは、鏡を使えば自分でもわかるほとです。前庭神経炎、良性発作性頭位めまい症、内耳炎など、比較的軽い病気あれば、大きな心配はありませんが、他の症状、例えば手足のしびれ、ものが二重に見える、舌がもつれるなどの症状がある場合は、くも膜下出血の重要なサインである可能性もありますので、他に合併した症状があれば、一刻も早く専門医に相談して原因を探る必要性も出て来ます。
ふらつきが残っている期間は要注意!
前庭神経炎と診断が下った場合、めまい発作が落ち着いたら、安静にしておく必要はありません。むしろ体を動かすことで平衡機能の早い回復につながります。しかし、完全に治癒するまでは、できるだけ疲労やストレスを回避したり、睡眠不足にならないよう努める必要があります。アルコールやタバコなども極力控えるようにして、焦らず完治するのを待ちましょう。もし平衡感覚に異常を感じた場合は、耳の病気が原因となっていることを疑ってみましょう。
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