体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

産後うつの症状と原因・女性ホルモンの影響と心身の疲弊が!

産後 うつ 症状 原因

産後うつの症状と原因・女性ホルモンの影響と心身の疲弊が!「産後うつ」は出産直後の女性ならば、誰もが陥る可能性のある病気です。「自身の心が弱いからだ」と自分を責める女性もいますが、決してそんなことはありません。条件さえ揃ってしまえば、どんな女性でも患ってしまうものです。そして「原因がどこにあるのか?」「どんな症状が出るのか?」を探りながら、適切な治療を行えば必ず治ります。

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産後の一時的な心の変調である「マタニティブルー」であれば、1ヶ月もすれば自然に消失しますが、1ヶ月を過ぎても「疲労感」「気分の落ち込み」「眠れない」などの症状が続く場合は、産後うつを発症しているのかもしれません。もともと女性は男性の2倍「うつ病」を発症しやすいため、心当たりのある方は、1人で悩むことなく産婦人科や心療内科、精神科を受診しましょう。

 

目次

産後うつの症状とは?

うつになると、とくに「体のだるさ」や「やる気のなさ」などの症状が前面に現れてくるため、よく周囲から「怠け者」と誤解を受けることがあります。しかし、むしろ真面目で几帳面、気が利く人、頑張り屋さんと呼ばれるタイプの人が罹りやすい傾向があります。以下の症状がないか、ご自分でチェックしてみて下さい。

 

◎産後うつに見られる主な症状

・憂鬱な感じや気分の落ち込みがひどい。
・何をするにもやる気が出ない。
・いつも疲労感があり、疲れが抜けない。
・赤ちゃんのお世話をする気力も萎えている。
・自分自身をダメだと責めている。
・夫に当たってしまう。
・わけもなくイライラしたり、涙が出たりと情緒不安定が目立つ。
・漠然とした不安感が付きまとう。
・食欲がない。逆に甘い物などをやたらと食べてしまう。
・寝付きが悪く、朝の目覚めが早い。
・いくらでも眠れてしまうこともある。
・まったく眠れない。
・好きなものへの興味がなくなってきた。
・首や肩コリなどがひどい。
・喉の違和感(詰まる感じなど)や息苦しさなどの症状がある。
・動悸やめまい、頭痛が起こる。
・炊事、掃除、洗濯など、手馴れた家事にやたらと時間がかかる。
・とくに午前中に気分の落ち込みがひどく、夕方に少し明るくなる。
 
産後 うつ 原因
産後の涙・イライラはマタニティブルー!?

 

産後うつは心と体が疲弊して、活力やエネルギーと呼ばれるものが失われた状態です。該当する項目が多いほど、発症している可能性が高いため、気になる症状があればすぐにでも受診して下さい。とくに育児放棄や過度のイライラは生まれたばかりの赤ちゃんにも危険が及びますので、くれぐれもご注意下さい。

 

産後うつの原因とは?

うつは一般的に、脳内物質の「セロトニン」の減少が原因で発症するといわれています。このセロトニンという物質は女性ホルモンである「エステロゲン(卵胞ホルモン)」との関わりが深く、産後のホルモンバランスが崩れた状態、もしくは更年期を迎える女性はとくに発症しやすくなっています。

 

女性の方が男性より脳内でセロトニンが作られにくいとの見方もあるようで、産後うつに罹る女性が多いのもうなずける話です。また、環境の問題も大きな原因の1つです。とくに夫からの育児や家事などのサポートが得られない場合や、悩みを打ち明ける両親や友人が近くにいないということもあるでしょう。

 
産後 うつ 原因
 
初めての出産では、慣れない育児に奔走して睡眠不足はやむを得ないことですし、心身ともにストレスや疲労がピークに達してしまいます。この時期に家族の理解やサポートがなければ、1人ですべてを抱え込んで「社会的孤立」に追い込まれてしまうため、精神衛生上よくありません。心がボロボロの状態になることもあります。

 

そもそも産後は、まだ体調自体が普通の状態ではありませんので、心と体をゆっくりと休められる時間を作ることも必要です。もし「産後うつかも?」と感じるようであれば、身近な産婦人科、地域の保健センターや保健所の保健師さんに相談したり、女性外来、精神・神経科、心療内科などを受診して頂きたいと思います。

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