体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

ドライアイ・ドライマウスの原因はシェーグレン症候群!?

ドライアイ ドライマウス 原因

ドライアイ・ドライマウスの原因はシェーグレン症候群!?ドライアイやドライマウスの原因として「シェーグレン症候群」という膠原病の一種が挙げられます。主に目や口の中が乾き、涙や唾液の分泌量が減ってしまうという病気です。馴染みの薄い病気だと思いますが、日本での潜在的な患者数は30万人にも達すると考えられています。主に40~70歳くらいの中高年が発症しやすいという特徴がありますが、10代からも見られる病気です。男女差でいうと圧倒的に女性に多く、男性の15倍近くになるといわれています。ドライアイやドライマウスが起こる原因は、すべてが解明されているわけではありませんが、体内に侵入してきた細菌などの異物を攻撃する免疫機能に異常を来し、自らの組織や細胞を攻撃のターゲットとしてしまう「自己免疫」が深く関与していることがわかっています。

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ドライアイの症状とは?

この病気の場合、患者さんの多くに「リウマトイド(リウマチ)因子」や「抗核抗体」と呼ばれる自己抗体が体内で作られており、その攻撃のターゲットの1つが涙腺です。炎症を起こした病変部分には免疫に関わるリンパ球がたくさん集まっています。涙腺の炎症によって涙の分泌が悪くなると、ドライアイの症状が表に出てきます。「目がかゆい」「ゴロゴロする」「疲れ目」「目やにが出る」「まぶしい」などが主ですが、どんなに悲しい場面でも涙が一切出ないということもあります。涙の分泌量が極端に減ってしまうと、眼球を潤すこともできなくなるため、結膜炎や角膜炎を起こしやすく、また傷付けやすくなります。眼科で処方された点眼薬が必要になり、「涙点プラグ」という手術なども行われています。
一般的なドライアイの症状とは?
 

ドライマウスの症状とは?

シェーグレン症候群では、口内の乾燥症状も目立ちます。「口の中が乾く」「ネバネバする」「舌が荒れる」「のどに違和感や痛みを感じる」「声が出しにくい」「水分がないと食事が難しい」など、日常の中で不都合な障害が起こります。これは唾液の分泌量が減ってしまうためで、大唾液腺のうちの耳下腺や顎下腺が腫れて来ることも予想されます。左右方側の場合もありますが、両側が腫れて「おたふくかぜ」に似たような状態になります。また、唾液の量が減るということは、その中に含まれる抗菌物質の効果も減ってしまうということです。その結果、虫歯や歯周病の原因にもなり得ます。ドライマウスの症状が出たら、刺激物を極力控え、歯磨きやうがいを徹底することで、虫歯予防などにも繋がります。

 

皮膚や関節、内蔵にも障害が!

ドライアイやドライマウスによって涙や唾液が少なくなるのは、外分泌線が攻撃を受けることによる「線症状」と呼ばれ、鼻や耳のほか、気管支などの粘膜でも分泌液が減少します。鼻やのどの乾燥、蓄膿症、気管支炎などの原因にもなるため、注意が必要です。また、食べたものが通過する食道に乾燥が及ぶと、つかえ感などの嚥下障害(飲み込みにくさ)も現れます。間質性腎炎を発症して腎臓の働きが悪くなると、血液が酸性に傾いたり、血液中のタンパク質のバランスが崩れて「γグロブリン血症」を引き起こすこともあります。そのため、皮膚に紫斑が出たり、悪性リンパ腫へ繋がるケースも見られます。リウマチの初期症状によく似た関節炎も起こりますが、関節が破壊されることはなく、一応の区別は付いています。

 

ただし、この病気は全身性エリテマトーデスや関節リウマチなど、他の膠原病を合併することが多く、まれに全身の様々な臓器が侵されるケースもあります。ドライアイやドライマウスなどの乾燥症状のみがほとんどですが、決して侮ることはできません。きちんと治療すれば予後も悪い病気ではありませんので、異常を感じたら早めに医師の診察を受けておくと安心ですね。

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