眠くなる病気といえばナルコレプシーなどの過眠症!?
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目次
眠くなる病気・ナルコレプシーの特徴
この病気では、周囲の人からたびたび「怠けている」と誤解を受けることも多いです。というのは、たとえ仕事の大事な会議中や、食事中、デート中、歩行中にも異常な眠気が襲って来るため、ところかまわず居眠りをしてしまうからです。積極的な参加や緊張感を要する場面でも、5~20分程度眠り込んでしまうのは、周囲の人間がこの病気を知っていなければ、なかなか理解は得られないはずです。居眠りから覚醒すれば、スッキリしてしばらく眠気もなくなりますが、数時間もすれば、また同じような睡魔が顔を出して来ます。多い人では1日に10回以上といいますので、車の運転はもちろん、危険な作業を要する仕事は難しいと言わざるを得ません。
夜眠れないムズムズ脚症候群とは?
私たちの普段の睡眠では、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返していますが、ナルコレプシーの睡魔は、本来寝入りばなには現れないレム睡眠が突然現れ、多発するという特徴を持っています。他人に声をかけられるとすぐに反応することはできますので、ただの居眠りと誤解を受けている人も多いのではないでしょうか。また、ナルコレプシーは単なる眠くなる病気というだけでは片付けられない、他の特徴を持ち合わせています。「情動脱力発作」「入眠時幻覚」「睡眠麻痺」「自動症」などが現れてくるのです。
・情動脱力発作
本人の感情が変化する際に、突然体の力が抜けてしまう発作です。何かに驚いたり、笑ったり、怒ったりするなどの感情の変化で、手や顎、膝などの力がガクンと抜けてしまって、ほんの数秒程度で回復することがほとんどです。時間的には短いですが、顎の力が抜けると急にろれつが回らなくなったり、手の力が抜けることで抱えていた大切な荷物を落としてしまうことにも繋がります。
・入眠時幻覚
夢で見た出来事を、実際に起きたことと錯覚してしまう傾向があります。
・睡眠麻痺
レム睡眠時の筋肉の弛緩によって起こる「金縛り」のことです。入眠時幻覚に伴い現れるもので、見ている夢の中でどんなに体を動かそうとしても、実際には体を動かすことはできません。眠れない病気の中にはレム、ノンレム睡眠のバランスが完全に乱れてしまって、睡眠麻痺を起こすことも少なくありません。
・自動症
異常な眠気が襲って来た時に、半分寝ぼけた状態で日常の行動を無意識に行っていることもあります。ただし、本人にその内容を聞いてみても、一切覚えていません。
眠くなる病気というのは、昼間に睡魔と闘うだけでなく、体の疲労も蓄積してきますので、倦怠感が強く現ることもあります。慢性疾患ということで、薬物療法などで気長に治療を進めることが大切です。また、ナルコレプシーは覚醒を維持するための「オレキシン」というホルモンの分泌が極度に減ってしまっている場合や、血液中の白血球の型に問題があることから、免疫疾患の1つではないかと考えられています。いずれにしても治療の開始を急いだ方が良いでしょう。
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