体の至る所に起こる様々な症状についてわかりやすく説明します。

かかとの痛みの原因は? 朝、寝起きの一歩目に激痛も!?

かかと 痛み

かかとの痛みの原因は? 朝、寝起きの一歩目に激痛も!?「かかとの痛み」にはいくつか原因がありますが、「足底腱膜炎」によって症状が現れている疑いがあります。とくに「さわると痛みがある」「朝の寝起きに歩き出すと、かかとに痛みを感じる」という場合は、体重がかかることで足底の腱膜に負荷がかかり、炎症が起こりやすくなっていると考えられます。

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基本的には自然治癒を待つか、ストレッチなどが有効ですが、「足首も強く痛む」「だんだん症状が強くなる」「夕方に起こりやすい」などに該当すれば、「捻挫」や「関節炎」を発症しているケースもあるため、放置せず整形外科を受診して下さい。

 

目次

かかとに痛みが出る主な原因

ウォーキングやランニングなどの運動を続けている人や、重い荷物を抱えて運ぶ職業の人は、足底腱膜炎を発症しやすいと言えますが、主な原因は、やはり加齢によるものです。

 

足底には、足指の付け根からかかとまで薄い腱膜が張り付いており、この腱膜があることで歩行を足底から支えることができています。しかしながら、年齢を重ねることで、その腱膜は弾力性を失い、いったん伸びてしまうと炎症を起こしやすくなります。

 

寝起きに歩き出すといきなり体重による負荷がかかり、傷んだ腱膜が炎症を起こして症状が強く感じられますが、しばらく動くとかかとの痛みが軽減することもあります。これは腱膜が完全に伸びきってしまうと、自然に治まって行くからです。

 
かかと レントゲン
足の指の付け根が痛いのは?
 

対処法はどうする?

加齢に伴う足底腱膜炎の場合、ほとんどの人が3年以内に自然治癒します。早い人であれば、3ヶ月程度でかかとの痛みは消失します。腱膜が全部切れてしまうと症状は一切現れなくなります。

 

ただし、腱膜が引っ張られて劣化を続けている段階では、かかとにトゲのような骨が出てくることがあり、これを「踵骨棘(しょうこつきょく)」と呼びます。圧痛を感じることも多いため、かかとの痛みがしばらく続くようであれば、それも含めて専門医に診てもらう方が安心できると思います。

 

診断については、足底の平らなところを押して痛みがあるなら、足底腱膜炎と診断され、レントゲンなどで確認すると踵骨棘が認められる場合もあります。加齢によるものではなく、運動や職業がら症状が出ている人も一度診察を受けて下さい。

 

かかとの痛みを軽減するには?

足のストレッチや自分でできる簡単なマッサージが効果的です。いつでもどこでもできる「爪先立ちストレッチ」で足底を伸ばしてあげると楽になります。

 

座った状態で、アキレス腱の周囲やくるぶしの周りなどを10分程度揉みほぐすと、足首を安定させ、足にかかる荷重を分散させる効果があります。ただし、かかとより上の方にも痛みが強く出ている場合は、行わないようにして下さい。

 
足 マッサージ
 
また、靴の中に入れる柔らかい素材の足底装具も市販されていますので、こういう時こそ上手に利用して下さい。かかとの痛みが続いている間は、履き心地の良い、新しい靴を購入するのも良いですね。その際は、できるだけ厚底で軽いものをお勧めします。

 

下半身の疲れを残さいように!

人間が歩くという行為は、片足に体重の4倍の衝撃が加わるため、例えば体重50キロの人には片足に200キロの衝撃が常に走っています。それでも、骨や筋肉が崩壊することなく、上半身にも衝撃を感じないのは、足の指や土踏まずのアーチ、かかと、くるぶし、足首、アキレス腱、膝などの構造が、上手く衝撃を分散してくれているおかげです。

 

しかし、かかとの痛みが出たり、偏平足、女性に多い外反母趾などがあると、歩き方も多少変わってくるため、他の部位に悪影響が出る可能性が非常に高くなります。

 

ですから、下半身の疲れを残さないよう、ストレッチやマッサージを日常的に行うと効果も絶大ですし、何よりも静脈血を心臓に戻す「ポンプ機能」も強くなり、下半身だけでなく全身の血流が良くなって「冷え性」対策などにも有効です。ぜひお試し下さい。

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